先日入庫したクランクシャフトねじ切れたアドレス110の話の続きを書こうと思います。
以前の話読むのがめんどくさい人にざっと説明すると…
今年にアドレス110にクランクシャフトのリコールが出ていまして、それが対応車両をそのまま使い続けてると
最悪の場合発電機付近を通っているクランクシャフトが折れるという内容なのですが、その 最悪の場合
というのががっつり起きちゃった車両が入庫したよっていう話です。
このシャフトねじ切れるかもっていうリコールの内容は国土交通省に届け出されていて、メーカーから
所有者に向けてリコールの案内をしています。
しかし今回故障したアドレス110は中古車で購入されたものなのでメーカーに所有者として登録が
されていなかったのでリコールの案内が来ず、そしてリコールの事象がまさしく発現してしまいました。
こういう場合でもメーカーは保証対応する義務があるので、破損した部品と交換に際し必要となる部品の
全てを出してくれることがほとんどです。
今回の事例もリコール対応していなかった為故障したのですが、メーカーに届け出したところ無償で修理を
してくれるとのことです^^
とはいえ、部品を無料で支給してもらって実際作業するのはうちらバイクショップですが\(^o^)/
まあでも折れたクランクシャフトとそれの交換に際し同時に交換が必要なパッキン・ベアリングなども
メーカーが出してくれましたのでよかった。
これが実際メーカーから来た↓部品たちです。じゃじゃんっ★
これらの部品を自腹で交換したら多分工賃も入れると10万近くいっちゃうんじゃないかなーってアレですが
一番高くかつ交換に手間がかかるのは右上に写ってるクランクシャフト。
全部無償で出してもらえてよかったーってオーナーさんと喜んでたんですけど、よくよく考えると
故障したのはメーカーの製品不良が原因だったな…w
だって普通こんなことにならんわよねえ…。
折れた部分ズーム。
クランクシャフトとそれと同時に交換の為取り外したものはすべてメーカーに送り返さないといけませんが、
その前に改めて破損個所見てすごいなーって感心してしまいました^^;
さて。これから対策品の新品クランクシャフトを組んでいきま~す!
そのまえに下処理。ケースやらなんやら分解した部品の断面を綺麗に整えます。
それからクランクケースのベアリングを打ち換え。
それからクランクシャフトを左右のケースにはめこみ、左右均等にケースを締めこんでいくのですが
ここでお客様から電話→引き取りに来て~事案発生!
交換作業一旦ここで中断。ちょっと行ってきます\(^o^;)/