あるお客様から入電。走行中原付が突然動かなくなったんで道中に置いてきてしまったとのこと。
車種を伺ってもえーとなんだったかなーっていう感じでいらしたので詳しい事はあまり聞かずとりあえず引き上げに行ってまず点検からしましょうかということになりました。
そして車両を引き上げてきたら…最終型のヤマハ JOGでした。
最終型って言うのはおかしいか。JOGは今も存在してるんで。
今市販されているJOGはほとんどがホンダで作られたものをヤマハがOEM受けているものなんですよ。
で、今回お預かりしてるJOGはOEMが始まる直前のもので、ヤマハで丸々製造されたものとしては最後のモデルなのです。
まあそれはいいとして、なんで止まったかですが引き上げに行った店長はもうすぐ原因が分かったそうです。
それは、ベルト切れ!
エンジンはかかるのにスロットル開けてもタイヤが全く回らなかったのですぐ分かったみたい。
切れたときに他の部品も痛めたりしてなきゃいいんだけどなあ。
あまり高くつくようだったら直すの考えるとオーナー様はおっしゃってたのですが見てみないと分んないのでクランクケース開けてみます。
オープン!
そこは…ベルトのかすで真っ黒、そして粉砕したベルトがぽろぽろ出てきます。
ベルトの強度を増すために編み込まれた糸もプーリーにがっちょり絡まってます。
しかしこれらを取り去りつつ周辺部品を見たところ大きなダメージは無くベルトさえ新しいものに替えれば問題なく走ってくれそう!
このモデルのJOGはここ数年当店で一番販売したモデルなので補修部品としてベルトの在庫がある、つまりすぐ直せちゃう~♪
以上のことをオーナー様に電話し説明したところじゃあ直してとのことでしたので早速作業、引き上げてから一時間ほどで修理が完了しました。
このモデルのJOGは結構製品としての完成度が高くて、オイル管理だけきちんとしたら結構長持ちしてよく走るんですよ。
なのでまだまだ使ってもらえたらなと思います。おしまい^^