POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

締めこめばええってもんじゃない

 昨日車検に行ったERさんは無事車検通りまして戻ってきました。
 (当店に入庫する車両にしては)高年式だし大きな問題もない車両なのですが、念のため最後に全体チェックしながらの洗車をして完了です。

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 これでまた次の車検まで元気に走ってくれるでしょう!使った分だけ消耗する部分は別としてねw


 というわけでERの車検は無事完了したので、先日入庫した車両の修理にシフトしようかと思います。
 その車両は、FZR400~\(^o^)/
 
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 去年にも修理で見させていただいた車両なのですが、駐車していると車体の腹下にオイル漏れがみられるとのことで持ち込まれました。

 まず汚れているところを洗浄して、そのままお泊り。
 そして次の日オイルが滲んでいるところをチェックし、漏れ箇所を特定しようと思います。

 
 一夜明け、FZRの腹下をチェックしました。
 そうしてドレンボルトあたりから漏れていることがわかりました。

 漏れがそんなに激しくなかったので一度ドレンボルトを外し周辺をチェック(でももったいないからオイルは抜かないw)すると、原因が判明しました。

 こいつ↓だ、こいつが変形してるからだーーー(・∀・)

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 このワッシャはドレンボルトとオイルパンの間に入っているものです。
 材質はアルミだったり銅だったりと、周りの部品より若干柔らかい素材で、写真のものはアルミ。

 このワッシャがドレンボルトを締めこんだときにオイルパンを攻撃しないよう緩衝しつつ密閉してくれるのですが、どうやら過去にドレンボルトを開け閉めした際にオーバートルクで締めこんだようですね!
 締めこみ過ぎたことでワッシャ表面が大きく変形した為隙間ができて、そこからオイル漏れが起きたようす。

 普通のトルクで締めこめばこんなに変形したりしないのです。
 ネジってのは全部規定トルクってのがあって、それ以上の強さで締めこんだかてええってもんでもない、逆にアカン。てことです。
 幸いこのワッシャは安価なものなので、新しいものに交換したらおさまるかと!

 それにしてもワッシャが原因と分かってほっとしました。
 このFZRも昭和のバイクですから、パーツリスト開くたびにドギマギする車種なのです!
 ドレンのワッシャとかなら汎用性高いので絶版になる可能性はかなり低いし。
 えらい問題が起きているとかでなくてよかったよ~\(^o^)/

 めでたしめでたし。