ついこないだ店の中見たらホンダ・ヤマハ・カワサキのミッション車が収納されてたので、スズキ車がきたらこれで国内メーカー全集合だなーなんて思っていたからかスズキ車がやって来ました。
バイクそんなメチャクチャ詳しくない人でも知ってる(よねきっと)スズキの名車・GSX-Sです♪
この車体は400㏄なのでGSXシリーズの中では小さい方ではありますが、この独特なデザインはやはり存在感があります。
ちなみにGSX-S、通称カタナは1100、750、400、250とあと去年新発売された1300がありますが1300はデザインが一部刷新されています。
去年ん十年ぶりに復活したってところからもカタナの人気の高さが伺えますね!
そんなカタナうんちくはさておき。
このGSX400Sはオーナー様が他のお店で購入されたそうで、しばらく機嫌よく乗っていたけどチェーンががっちゃんがっちゃん言うてきて、フロントフォークもオイル漏れしてきてと色々気になる所が多数出てきたのでこの度一気に直そうと思い立たれオーダー下さいました。
入庫すぐ交換部品を発注し、それが届いたのでいざ作業開始~☆
しかし作業開始すぐある事態が発覚し作業の手を止めることとなります。
それはチェーンスプロケを交換すべく分解作業をしていた時のこと。
スプロケットカバーを外す際に締結してるボルトの一つがやたらすっこんこんで。
なんだー?とボルト周辺を見てみるとなんとネジ穴が一部割れ、それを止めるために液体ガスケットが盛られてました。
液体ガスケットいうとコーキングみたいな弾力のあるパテみたいなのですから正直ネジをしっかり締結する力などなく、なんとなくそこにいる程度のホールド感…指でズルっと抜けたくらいです。
他のボルト穴はちゃんと生きてたものの、スプロケカバーの内側にはクラッチのプッシュロッドを動作・固定する部品がついてるのでカバーがきちんと固定されてないのはあまりよろしくない。
折れてるのはエンジンブロック(ケース)側だから折れてる箇所を交換というのも現実厳しい。
とりあえず今思いつく最善の策を施します!
ここで久々、(金属パテ)コンクエスト登場☆
当ブログで何度か登場していますが、こちら塗布して24hで金属バリに硬化する素晴らしくもお高いパテですが、今回もこちらを使用し補修しようと思います。
でもこれを塗布する前に塗布予定の部分を綺麗にしないと~。
先に塗られていた液体ガスケットや汚れも撤去しました。でないと新しいパテ盛ってもちゃんと乗らないんで。
ガスケット全部取っ払い洗浄完了、そして現れた割れ面。
結構割れてたんだなあ。
にしてもなんでこんなとこ割れたんだろう!こけてスプロケカバー強打したとしてもこんなとこ割れないと思うんだけどな。
謎ぃ!!
さておきボルト穴補修しましょう。
締結してたボルトの、ねじ山表面にしっかりグリスを塗布してからボルト穴に置き、その上から金属パテをしっかり盛りました。
狭いところなので盛りの形状がいびつなのはお許しを。
パテは完全硬化に丸一日を要します、なので今触るとぐちゃぐちゃになるだけ。
数時間置いて半硬化したところで少し整形したりボルトを抜き去る予定。
そんなわけで本来なら二時間もかからず終わるスプロケチェーン交換作業は思わぬ地雷の発見により手を止めることを余儀なくされました。
まあでも硬化待ちしてる間に他の部分(フォーク)の修理に作業シフトしたらいいし、今日も当パワステ周辺は工事祭り待ったなし状態でお客様来るかどうか怪しい。
そしてこのカタナのオーナー様は土日に来店予定なのでそれに間に合えばOK。
なのでタイミング的には、不幸中の幸いということにしておきますか~。
つづく。