POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

ワンオフは大変だぁ

 あるお客様からレブル250をお預かりしています。
 フェンダーレス化&社外テールに付け替えしたいとのことでワンオフでナンバーステーを作成することに。

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 本当はパーツを持ち込んでの修理はお断りしてるんですが、オーナー様が私の個人的な知り合いの為今回は特別です。

 なんで持ち込みをお断りしているのかというと、持って来てもらったはいいが取り付けがうまくできないもしくはメチャクチャ手間がかかる、または部品が足りず追加で何らかの部品を取り寄せないと作業を完了させることができないなんてことが多々あるのです。
 持って来ていただいたパーツがご自身ではちゃんとしたものをチョイスしたおつもりでも全然見当違いなことだってあるし。

 このような場合、こうこうこういう理由で時間や部品が必要になったり余分に加工しないといけなくなったことを説明したら理解をいただけます、表面上は。
 しかし専用のバーツなのになんでサッと取付できないことや、別途部品や費用が掛かることに不満を感じる方もいらっしゃるようです。

 なら自分でやってください… っていうとこにたどり着くわけで(;'∀')
 ということで部品の持込はうちにデメリットが多いので基本はお受けしませんし、断るショップが多いと思われますのでご注意を。

 
 さてレブルのナンバーステーに話を戻します。
 オーナー様のご希望を色々伺った末大体の形が想像できてきたので、それを具体化していこうと思います。

 まずは厚紙でイメージのものを作る。

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 結構アールのついているフェンダーに取り付けないといけないんだなあ。
 型を起こすのはいいけど、このアールに合わせて金属を加工してステーこさえるのが結構難しそうな気がする。
 とりあえず型はこさえることができましたが、結構複雑な形でかつ角度を付けた立体形状でないといけないとわかりました。
  
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 これは強度的に心配な形…。
 でもオーナー様の要望を叶えるにはこういう形になってしまう。

 そしてステーの素材も色々考えないといけない。
 整形し曲げ伸ばした後もバイクの振動や取り付けた部品の重みに耐えてくれないといけない。
 仕事として受けた以上は適当なものを作れない。
 気づいたらナンバープレートごと落っこちてしまってた なんてことになったらシャレになんないし…。


 ということでステーを作る素材に適した硬度のジュラルミン板を取り寄せ。
 ステーが到着するまでの間に、新しいテールランプを取り付けるのに必要な配線の加工をします。

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 うーん、大変なことになってきた…やっぱり持ち込み部品は色々地雷があるなあと改めて実感。
 そして私が持ってきた仕事だけにちょっと責任を感じてきた(。。;
 うまくいくといいんですが…つづく。