今日はKDXのシート張替のお話。
車体自体は火曜の夕方お預かりしたのですが、閉店まで1hほどしか時間が無く時間内に張り替えれるか微妙なので念のため車両を置いて帰って頂きました。
結果としてその判断は我ながらナイスだった!と今になって思います。
一般的な原付のシート張替をする場合は専用に立体縫製されたものを使うため元々シートの形状にフィットしてるし座面が大きくないので30分前後で張替が可能です。
しかし今回依頼を受けたKDX125のシート張替は、立体縫製とかされていないただの一枚皮をタッカーで留めながらフィットさせていかないとなので、慎重かつ丁寧にそして指力を駆使しての作業が必要。
なので1hでは厳しいかなーと判断し、車体をお預かりしたのです。
大体慌てて作業したらろくなことないですから^^;
ちなみに替前のレザー↓こにゃいな状態でした。
だいぶとつぎはぎロックな状態ですね!穴開いてる部分もありますし。
これだと中のウレタンにも水回っているかもしれません。
オフ車のレザーは長さがあるしフロント側はそこそこ角度がついてます。
なのでこの形状に合わせて綺麗に皮を張るのは本当気を使うのですよ~。
さておきまずつぎはぎロックかつ色あせて劣化したレザーとレザー中腹に渡してあるシートバンドを外しました。
ここで非常事態発生(…まだ始まったばかりなのに、はやいよイレギュラーorz)
何が起きたっていうと、破れた部分から水が回ってたせいかシートバンドをシートベースに締結しているボルトが二本とも錆び朽ちており、外そうとした際に崩壊しちゃった!!
このボルトがまーた中までぐずぐずに朽ちてるわけではなく、残った部分はそこそこ堅くかつシートベースにがっちり仲良くはまり込んじゃっててこれまた質が悪い…。
周りをほじほじしたり表からポンチ当ててしばいたりしても全然ダメ。
このボルトを抜き取ったら新しいボルトを使って再びシートバンドを締結したいのであまり穴をほじほじして痛めたくない!できるだけ穏便に撤去をとあれこれ試したが…やはりびくともせず。
結局ドリル登場。
ボルトより若干小さい径の刃で真ん中から削り飛ばします。
するとこれまたベルトの外周のみ残ったのが、がっちりかじりついてしまってて…。
それをさらにベース傷めないようちょっとずつドリルで削り飛ばしてなんとか全て撤去済みました。
この時点で作業時間1hゆうに超えてた…(;'∀')
ここで、火曜に無理して作業せず車体預かった判断ナイスや!ってなったわけですハイw
ということでボルトは何とか撤去できたのでようやっとレザー張替していきます、が。
長くなったので今日はここまで~♪