ご近所の新聞屋さんが配達用車両のオイル交換に来て下さいました。
メンテさせて頂いている車両は複数あるんですが持ち込みして下さるのは大体同じ方なので、交換している少しの間雑談したりして待って頂きます。
しかしその方との雑談の中にぼそっと一言
『そのバイク40㎞しか出ぇへんからなあー』
…え?
ギヤで40㎞しか出ないって…それは看過できませんよ?!明らか異常です(◎_◎;)
一番すぐ頭に浮かんだのは焼けてる、もしくはヘッドガスケット抜けて圧縮低下(+冷却水漏れ)?
もしそうなら即使用をやめてどこか故障しているか調べないと!
ということでただのオイル交換から、不具合調査に突入です。
ちなみにオイル交換した際に出てきた古いオイルには冷却水漏れの際に見られる乳化はなかったしエンジン音も普通でした。
ならば、とスパークプラグやエアエレメントをチェックしましたが大きな問題なし。
じゃあ、何だ…。
そこでもう少し調査する為にさらに時間をかけて分解点検させてもらいたいと伝える。
分解してもOKと仰っていただけたのでしっぽりチェックするべく店長はクランクケースに手を付けます。
クラッチもしくはベルトの異常が疑われるってことかな?
てことでオープン!
やっば☆ベルト崩壊五秒前/(^o^)\
クラッチも傷んでいるようです。
とりあえずベルトはひとつ在庫あるのですぐに交換対応できますがクラッチの部品は無い…。
この車両明日も配達で使わないといけないとのことなので、ケース内を掃除しとりあえずベルトだけ新しいものに交換、クラッチは部品揃ってから改めて直すことにします。
中は崩壊したベルト(粉末状になったゴム)がいっぱい出てきました!
このまま何もせず使い続けてたら、配達中とかにぶっち切れてたんだろうなあ…。
お客様が何気に話したことの中にも故障の影は見えるもんだなあ。
日頃お客様の話ちゃんと聞くようにしないとなーって思いました。おしまい。