今日はバッテリー上がりの原因が掴めずモヤモヤしているYZF-R25のお話。
預かって二週間近く、毎朝テスターで電圧を計測しています。
数か月前に新品バッテリーに交換したところなので数値はずっと正常値で安定してますが。
そしてテスター繋いだままセル始動を試みて、セル回転中の数値の動きも確認していますが大きい異変もなくバリっバリ元気です。
お預かり時にオーナー様がバッテリーあげたときのことを話して下さったのですが、遠出して帰ってくる途中でメーターがチラチラし出してアイドリングが安定しなくなって、そこで目的地に着いたため一度停車(エンジン停止)し、用事が済んだ後再始動しようとしたらバッテリーが上がってしまっていたとおっしゃってました。
放置してて久々乗って動かないってのは普通にあることだけど、走行してるのにバッテリーあがるってなんか、変ですよねぇ。バッテリーだって新しいのに。
その状態が再現されるかもしれないということで先週店長が1時間ほど試乗して、帰ってきてすぐ電圧計測したんですが、異常は無し。
いよいよわからない…と店長頭を抱えてましたが、昨日もう一度長時間乗ってみて電圧計測してみることにしました。
お客様が途切れたタイミングを見計らって店長は試乗へ。
一時間ほどして店長戻ってきました、戻ってすぐシートを外しバッテリーの電圧チェック。すると…
試乗前が12.93Vだったのが、12.36まで下がっている!前回には見られなかった異変です。
さらに、テスタ繋いだままの状態でセルスターターを回すとどんっ!と電圧低下。
そこから軽くアクセル回しレーシングしてみると、じわじわと電圧が下がって…。
これはどうも充電電圧が返ってきていない、つまりレギュレターが働いてない。
さらにレーシング続けていくとさらにじわじわと電圧が低下していきました。
ちなみにレギュレターがパンクすると、電圧や電流の制御ができなくなったり、本来バッテリーに充電電圧を送ってくれなくなるので、テスターを当てると一目瞭然です。
ただ今回は質の悪いことに、ちょっと調べただけでは充電圧に異常は出なくて、そこそこ走行したら症状が出るときと出ないときとがある、言うたらまだらぼけ(表現アレですみません汗)みたいな状態だったんですよね。
レギュレターって定価2万円近くと当てずっぽうで交換はできない価格。
なのではっきりとテスターの数字(電圧低下など)で把握できるまでは交換してみよっか!って気軽に判断できないし。
でも粘って計測したり試乗繰り返して、やっとリアクションが出てくれたぁぁ…レギュレター故障してたのは良くぁないけど、原因はっきりして店長もほっとしてると思います^^;
それにしてもこのR25、何気にレギュレターの場所があんまり良くない気がします。って整備士でもない私が何言うとんねんって言われるかもですがw
レギュレターって高電圧を制御するときに電気を熱に変換するんで、レギュレターが過熱しない環境が必要なんですよね。
例えばエンジンやエキパイのような熱を発生するものから遠い位置に設置したり、レギュレター自体に風が当たりやすくしたり、放熱のためのフィンをつけたり…でもこのR25さんのレギュレターはシートを外したところにいらっしゃる。
こんなごちゃごちゃーっとしてて風もあたりにくそうなところだと放熱しにくそう。この環境がレギュレターがパンクする要因のひとつなんと違うかなあって感じました。
ともあれ、これにて原因判明。
R25エレクトリカルパレード終了です!