POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

CB750Fお預かり部品修理等完了

 先日から取り掛かっている風のCB750Fの部品のあれこれですが、先に言うておくと実は三日ほど前にお返し済だったりします。
 旧車の部品なので入荷に時間かかるのかなと思いきや、注文すぐサクっと部品来た&入った部品でサクッと作業終えてしまった店長が悪い…悪いてことはないか(・∀・)

 なのにこんな尺伸ばしてるんだっていうと、私の説明が上手くなくて長文だからってのと、分けた方が分かりやすいかなと思って数日に渡りお送りしてたりします。

 ということで各所交換完了!
 交換した部品たち↓はこちら。

 交換部品が特殊だったり点数多かったり見えない所だったりするときはこうやってトレーなどに交換部品をまとめておいて、オーナー様に車両をお返しする時に修理内容を説明しつつ交換部品たちを見て貰ったりします。

 こうやって交換部品をご覧頂きながら説明する方が分かりやすいしちゃんとやってるんだなって安心されるかなあって思ってこうしてまとめてます。
 当店のお客様で今まで明細通りちゃんと交換してるん?とか、ホンマに交換必要なヤツ?なんて疑ってこられるような方はいらっしゃらないんですけどねw

 さておき劣化してた部分全て新品部品が出て、ちゃんと交換出来て、でもって作業作業も無事終えることができてホッとしました。
 で、修理終えた部品たちはこんな感じで箱に入れてお返しさせて頂きました。

 あ、勿論ホイールは箱に入らんのでそのままでお返ししました^-^;

 そうそう、ホイールといえば、昨日も書いたようにアクスルシャフトがかなりがちがちに固着してて抜き取るの結構大変だったと。
 だからか無事ベアリングを打ち換えれてすっきりしたのか…

 作業を終えて突然腹筋ローラー的動作を始める店長が謎(・∀・)
 ベアリング新品やからかしてあんまり腹筋に負荷かからずスムーズにコロコロできたようですが。

 とまあオーナー様に隠れて少々お遊びの時間を過ごしたのですがコレに懲りずまたご依頼頂けたら嬉しいです!
 キャブに続きご用命ありがとうございました^^おしまい。

悪い知らせじゃなかった

 先日からあれこれしてますCB750Fパーツ修理?清掃?修正?ですが、交換したい部品が全部あったのでオーダーして到着待ちです。
 その間に周辺のお掃除をしておきます。

 キャリパーとかマスターは大体お掃除終わってます、今日はホイールの方、というかディスクローターを中心にやろうと思います。

 結構全体的に錆が出ているんですよね~年代考えたらまあ仕方ないし保安上問題ない錆もあります。
 でも錆って放っておくとどんどん深くなっていくし見た目がやっぱりお疲れ感あるので、ある程度取り去っておきたいなと思いまして。

 あと、ローターの段付きはそんなに無かったのですが、一応均しておきます。

 やっぱりブレーキは万が一があったら~と思うと気持ちが悪いので!
 ほどなくしてホイールとその周辺の清掃・修正が大体終わりまして、あとは部品待ち。

 そこで、入荷待ちしてた部品が入ってきました!

 きたっ♪ゼファー1100のリアブレーキホース(・∀・)
 CBの部品ちゃうんか~い。ってセルフツッコミしときますね!(笑)

 さておきゼファーですが先月末車検でお預りした際にホースの交換をご依頼頂いてまして、しかし部品発注したらバックオーダーかかってたので、オーナー様のツーリング予定を優先して一度車両お返ししていたのでした。

 リアブレーキが効かないことにお悩みだったのでメッシュホース化を提案したのでした。
 で、車両入庫頂けたのですぐに交換作業をし車両お返ししました。

 メッシュホースの方が純正のゴムホースより油圧はかかりやすくなるし、ブレーキのタッチも分かりやすくなると思います。
 でもブレーキ自体の性能が明らか向上するわけではないので、気持ち程度と思っていただけたら…てコレ逃げ口上?てアレじゃないけどそんなメチャクチャ期待しないで下さいね~なんてご案内しながら車両お返ししました。

 すると、お返しして1時間も経たないうちにゼファーのオーナー様から入電。
 エッ?!な、なんか不具合あったかな。どうされました?と聞くと…

 『思い通りの利きになりました!嬉しくてつい連絡しましたっ』

 おおおお…悪い知らせじゃなかった~ドキドキした~!
 逆にまあまあ喜んで下さってた、良かったですww

 というヒヤッとの後にほっこりしたお話でした。おしまい。

油漬けしたそのあと

 CB750Fパーツ修理の続き。

 ブレーキマスターとフロントブレーキキャリパーを預かってあれこれって話してましたが、後で気づきました。他にもあった!

 フロントホイールも一緒に預かってました^v^;
 こちらはホイールベアリングの打ち換えをご依頼頂いてます。
 で、いざベアリング外そうと思ったらアクスルががっちがちに固着して回らない。ホントにがっちがち。
 つまりこちらもオイルびしゃびしゃに吹きかけ以下略…しておいたのでした。

 ということでオイル漬け三品…って書いたらちょっと美味しそうですが、漬け込んでるオイルは5-56ですので全然食べれませんけどねw
 ひと晩漬け置きしたのち作業再開です。


 まずブレーキマスター。

 多少やさもさしましたけどボディ側を傷つけることなくピストンを抜き取ることが出来ました。
 ボディは腐食が出ている部分を出来るだけ清掃したり研磨したりで修正。
 ピストンも修正して再利用しようかと思いましたがそんないい状態じゃないそしてまだ部品が出るみたいなので、部品あるうちに交換しておきましょう。

 次はキャリパーピストン。


 
 こちらもオイル漬けが功を奏し固着してたピストンを抜き取ることに成功。
 キャリパーの内側もうっすら腐食が出ているので丁寧に清掃研磨。

 キャリパーから抜き取ったピストンとシールはこんな↓状態でした。

 シールはもう弾力無くなって硬くなってたので交換したいところ。
 ピストンも全体に腐食が浮いてて、これはどうかな~って感じ。

 あまり深い錆だとシールを傷つけてブレーキ液漏らす原因になるのでちょっと気になります。
 でもめちゃくちゃメッキ捲れあがってるって程でもない?
 とりあえず研磨してみます。

 ううーん。綺麗になったけども、研磨したことで思いのほか腐食が進んでたってのが逆に分かりました。
 フロントブレーキキャリパー左右あるんでピストンは合計4つ外したんですがどれもこんな状態。

 ブレーキは安全に走る為に最重要な部分ですから、これは換えといた方がいいかも。
 部品があれば、だけど。あるのかな?

 ということでかちかちになってたシールや亀裂入ってたブーツそしてまんべんなく腐食してたピストンも全部純正部品の在庫状況調べたところ、新品の部品全部あるとわかりました。
 うん、換えましょう。オーダーだっ!(・∀・)


 最後にホイール。

 アクスル、抜けたーーー\(^o^)/
 何気にこいつが一番ガッチガチで手ごわかったそうな。
 でも何とかホイールを痛めることなく抜き取れましたよ~^^

 で、いま店長うっすら筋肉痛きてるぽいという誰得情報(笑)

 そして分解することができたホイールベアリングですが、こちらは部品在庫の心配は要りません。
 ベアリングってばっちし規格決まってるんで、生産されなくなる事ってまあ無いのです。
 そしてアクスルはあんなに手を焼いた割に研磨したら使えそうなのでこちらは再利用します。

 とまあこんな感じで全てのオイル漬け部品は分解そしてチェック完了し交換部品の特定とオーダーをしました。
 部品が到着するまで待ちです。てことで今日はここまでノシ

ご無沙汰のFです~色々固着中

 久々KDX125の修理の話を数日書いていましたが、同時にお預りしていた修理があったので今日はそちらのお話。

 車体丸ごとではなく、部品を一部お預かりしての修理です。
 お仕事を依頼下さったオーナー様は、今年の春にも部品のみお持ち込み頂いての修理をお受けしています。
 その時は↓こんな作業でした。

powerstation.hateblo.jp

 前回はCB750Fのキャブレターをお預かりしてのお仕事でしたが、今回もCB750Fの、フロントブレーキ修理のご依頼です。
 フロントのブレーキマスターとブレーキキャリパーが固着して動作しないという事でそれぞれ部品でお持ち込みです。

 前回キャブのお仕事を受けた当初は車体丸ごとお預かりする流れでした。
 しかしブレーキが固着している為ローターから外してる状態と聞き、ブレーキ使えない車体を積み下ろしは主にバイクに危険が及んだら大変!てことでキャブだけを持ってきていただいたのでした。

 キャブお預かり時に話でしか聞いていなかったブレーキ周りですが、さてどんな状態かしら…。
 持ち込まれたマスターとキャリパーをいざ見ていきます。

 まずはブレーキマスター。

 比較するものが無いのでわかりづらいかもですが、やっぱりゴロンと金属の塊な重厚感があります。
 そしてタンクが樹脂製なんだなあ。よく見る純正のブレーキマスターとだいぶ形状違いますね。

 でも思ったよりきれいだな、て思ってたけど後で聞いたらこれ一度店長が洗って大体の汚れ落とした後らしく、お預かりしたときはそこそこ風格のある状態だったとか。
 しかしざっと洗った程度なので今もマスターのピストンは固着したままです。

 ブレーキレバーを握るとこの矢印で指してる部分が押されタンク内に圧がかかるのですが、ここが固着してるのでレバー握っても油圧がかからない状態です。
 このピストン部分、補修の部品が出るか分からないし力任せにガンガンしばいたり引っ張ったりしてボディやピストン自体を痛めたらアレなので、とりあえず色んな方向から潤滑油ぴゃーぴゃー吹きかけて馴染むまでしばらく放置しておきます。

 さて、マスターのピストンを漬け置きしてる間にフロントブレーキキャリパーの方も見ていこうと思います。

 このキャリパーはお預かりしてすぐの状態。なるほど年齢相応の風格出てるw
 各所についているゴムのシール類もひび割れ多数出てます。
 オーナー様はシール類は出来るだけ換えたいと仰ってたけど…部品出るんかな~(汗

 あと心配なのはキャリパーピストン。
 こちらも現状固着してるらしいのですが、ちらっと見える感じだと、かなりキて(腐食して)そうな感じです。
 マスター同様力任せにアレコレはできないので同じく潤滑油じゃぶじゃぶにかけて馴染むまでしばらく放置します。


 とまあどちらもぬるぬる放置プレイ(?!)入ったので今日のお話はこのくらいにしときます。そんなわけで、また明日ノシ 

様子見ますか!てことでKDX修理終了

 こないだから修理させていただいていたKDX125SRですが、今日オーナー様にお返しいたしました。

 こないだチラ見えした傷の事もあり本当はエンジンも開けてみたいところなのですが、今現状始動性もアイドリング時の動作も改善されて異音も出ていないので、店長はとりあえず今回は先に行ったキャブとサイレンサーの清掃で一度作業を終えて一旦様子見してみては~ということでご案内。お客様もご納得いただきました。

 店長が様子見と案内したのは、この車両最近入手されたばかりという事プラス四半世紀前の2スト車なのでこれから乗ってて色々出てくる可能性があるかもっていうのがあったようです。
 あとどれくらいの頻度でどんな風に使用されるかによってもこまでやるかってのが変わってきますよねきっとね。

 なので乗りながら様子見て修理とか弄りたい方向を模索して頂く方がいいのではないかというアレでした。
 そんなわけでちょっと懸念事項は残りましたがKDX修理完了です!



 それにしてもKDXみてたらいつぞやか店長とDT125改とバンバン90でしまなみ海道行った日のことを思い出しました。もう10年以上前だったな確か。
 あー2ストええなあ~私も久々乗りたいナ~^^
 なんて思い出にふけっていたら閉店時間がきました。皆様また明日ノシ
 

KDX修理・ちょっと雲行きが怪しく…

 連日お送りしてます2ストオフKDX125修理ですが、昨日店長が試乗したところキャブの油面が微妙か?もう一度開けて調整しよう!…というところで作業が終わっていました。

 油面が微妙かなって思った理由として、加速するときに何度かに一度はふっと息つきのような動作をするのが気になるからというものでした。
 キャブをもう一回開けて油面をほんの少し上げ、そのついでに排気デバイスも何かしら影響してないかってことでチェックをします。

 排気デバイスっていうのは皆様ご存知かもですが、低速のパワーを確保する為の装置です。
 昭和の終わり前後のヤマハ車にはYPVSとかEXUPなんて名前で、KDXはKIPSっていう名前のものが取り付けられています。
 厳密にいうとこれらは全く同じではないのですが、まあ大体似たような働きをしています。

 その働きをざくっと説明すると、ある程度スピードが出るまではわざと排気経路を絞りふん詰まり気味にし、エンジン側に排圧を逆流させ燃焼室内の混合気の流出ロスを下げることでパワーを出す、そして速度が乗ってきたら排気流速を妨げないよう通路を開放していく可変バルブ…ってこんな説明で伝わりますかね??^^;

 その可変バルブが汚れとか何かの兼ね合いで動作不良を起こしてるのかも~?と疑い、マフラー外したついでに排気ポートを覗いたところ、想定外のものが見えてしまいました。

 なんじゃこの、斜めに三つの傷…。
 指突っ込んで触ってみると、ツメに引っかかるくらいの深さです。
 そしてピストンを下死点まで下げるとその先に見えるシリンダー内壁にもうっすら傷のようなものが。
 (シリンダー内壁も撮影しましたが薄暗過ぎてちゃんと映らなかった)

 ピストンの三本線はどういうアレでついたのか分からんのが気持ち悪いですが、縦筋の傷がぎゃーっていってるとかじゃないから現状大きい影響は出てなさそう?リングの方が接触してるからシリンダー側にダメージ及ぼしてない感じ。
 ただシリンダーの内壁に見えた傷はどれくらいのものか、手も届かないしポートから覗いただけでは測り知れません。

 しかし昨日の試乗では明らかパワーダウンしてるようには感じられなかったし、エンジンから打音なども出ていないのですよね。
 でも、傷があるって見てしまったからなあ…すっごく微妙な気分です。

 もしかしたらこのまま乗ってても問題は無いのかもしれない。でも私的には、ピストンやリング、ピンなどは換えておきたいようなような。
 このKDXはメッキシリンダーなので傷が入ってしまったらホーニング的な手加工による修正はできない。そしてシリンダーはすでに生産終了しています。
 ちなみに先述したピストンやリングは部品まだメーカー在庫があるようす。

 とりあえずオーナー様にご連絡しどうするかご判断頂く方がよさそうです。
 ということで、ここで作業中断でございます。続きはまた後日。

KDX125修理・キャブ調整

 昨日着手したアイドリング不調のKDX125修理の続きです。

 昨日サイレンサーに洗剤を放り込んで漬け置きしておいたのを、今は中抜き取り水気切って乾かし中です。

 しばらくこのまま放置。
 その間にキャブの方に着手します。

 車体からキャブレターを外し分解。
 さて、中はどんな感じでしょう。

 ギトギトゲル状とかではないけど、なんか謎の黄色い汚れとかがいたり、インナーパーツ全体にうっすら汚れをまとってる感じ?

 んーーこれは、一度キャブ洗った形跡かな。内壁の汚れなんかムラ?がある^^;
 こういう汚れはちょっとでも残ってるとガソリンの変質させる元になりますので、しっかりキャブクリーナーに漬け込んで緩ませてからしっかり洗浄します。

 あと、スロージェットが目詰まりしていました。これがアイドリングが安定しない大きい原因の一つだったっぽいです。
 ジェットも同じく漬け込んでからっかりお掃除したのち元通り組み直しました。


 ではいざ、始動確認。

 あーこれは明らか違いますね!アイドリングは安定してるしスロットル開けたらばぃーんと力強く吹け上がってくれます!
 マフラー洗ったせいかちょびっとサイレンサーから水分出てきましたけど、いうてる間に蒸発してくれるかと思います。

 店長さらに状態を確かめるべく近くを試乗してくるとのこと。

 そうかKDXってキックスターターしかないのか って私が言うと、ちなみにバッテリーも搭載されてないよ~と店長に返されました。
 バッテリーレスだと!インジェクションがデフォな今の時代には考えられんことだ…(・∀・)

 さておきしばし試乗をして戻ってきた店長。

 問題なく走ってくれるしちゃんとパワーも出てまあまあイイ感じみたいです!
 よかった~^^

 あとはオーナー様から気になるとお話されてた部分や試乗してみて気になったところを中心に全体を点検・調整・注油などしていきます。

 この頃の車両ってパワーが全然違いますよね。
 ちなみにスペック調べたら22馬力ですって。

 私のVTR250、30psですけど。
 排気量倍なのに…(・∀・)
 しかもKDXのほうがかなりライトウエイトでしょ、バッテリー無い位だし(笑)

 そんなん絶対面白いに決まっ…あ、そういう話じゃなかった。
 動力性能が高いから色々ちゃんと整備しとかないと危険が危ない\(^o^)/って話をしたかったんだった、まあいいや。

 幸い普通に走らせるのに大きな問題は無さそうだしエンジンも健康そうなのであと少し調整したらもう一度試乗しよかな。
 と言うてる間に最後のチェック箇所であるスロットルワイヤーの注油調整が終わったのでもう一度試乗してくると店長。

 なんか…楽しそうなんですけど…。
 ていうか私も久々に2ストオフ乗りてぇぇ!←あ心の声が(笑)

 さておきしばらくして帰ってきた店長、ちょっとキャブのセッティングが万全でない気がするので明日キャブもう一回開けて油面とか調整するとの事。
 そんなわけですのでKDXオーナー様、このブログご覧になっているか分かりませんがもうしばらくお待ちくださいませ。続く。