POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

摩擦低減(今日も微妙に長いぜ!!)

http://motor.geocities.jp/takupower_sta/photo/furikusyo.jpg
 店長はちゃんと知識があるんですが、私は…整備ができないとはいえ、なんとなくな感覚でしか掴めてないことがよくあります(汗)
 そんな私なので店長と難しい話をしてると、あれ?そーいうことか、全然分かってなかったぞ?!て状態によく陥る…もう4年もパワステで仕事してるのに恥ずかしい限りです(^^;ゞ
 オイルやパーツの話をしてるとたまに出てくるフリクション、この言葉と車体への影響についても、よく考えてなかったかもなぁ…。
 
 というわけで今日はフリクション(摩擦)について考察して参りたいと思います。
 
 物と物が合わさって動くときは摩擦が必ずと言っていいほど発生するものですよね。
 摩擦が大きいと力を奪われます、エンジンのパワーも、車体の色んなところから発生するフリクションによって力をスポイルされているらしいです。
 実際の数値にすると…エンジンが出力するパワーの1割前後は色んな摩擦に奪われているんですって!
 一割ですよ一割…50馬力のエンジンだったら5馬力。
 原付一台分のパワーが摩擦によって逃げちゃってるんですよ~侮れませんね☆

 中でも大きいのが、チェーンとスプロケの摩擦やホイールベアリングが回転するときに発生する摩擦。
 だから今日は車検で預かっている車両の、こってこてになったチェーンとスプロケを掃除してます。
 綺麗な状態であっても駆動部分は摩擦は発生するというのに、汚れが酷いと摩擦抵抗はさらに増加するというのは安易に想像できますよね。
 実際にチェーンの可動部とスプロケ表面に積もった汚れを綺麗に除去した後、押し引きしただけで分かる程転がり抵抗が低減!

 こんな少しのこと(って言ってもチェーンの清掃は本当にダルですが…^^;)で、車体のパワーを取り戻せるんです。素晴らしいですよね!
 やっぱり適度な清掃は大事だ☆

 
 (注意)
 チェーンを潤滑するのは本来摩擦低減の観点から行うのですが、汚れたチェーンの上から潤滑油をちゃーちゃーかけても、汚れを集めて摩擦を増やす効果の方が高くなってしまいます。
 そして現在出回っているスポーツバイク向けのチェーンは高性能で、可動部にグリスがついておりさらにグリスが外へ流れ出ないようにオイルシールでフタしてありますので、しょっちゅう注油をしなくてもいいのです^^)b

 使う潤滑油も注意して頂きたい。
 オイルシール付きのチェーンを潤滑する場合は、チェーン用のオイルをなるだけ使ってください。汎用の潤滑油だとモノによっては、シール(ゴム)への攻撃性が高い成分が入っているものがあります。
 コレを使い続けるとシールが劣化したりちぎれたりして、せっかく中に封入されている可動部のグリスが流れ出てしまい、結果チェーンの寿命を短くする恐れがあります。

 さらに、清掃もやりすぎると悪影響が…ゴムをしょっちゅう洗剤で洗うとこれまた劣化を促進します。
 チェーンに限らず車体をまめに洗う方は洗剤使いすぎないとか、濡れた布だけで拭き取るとか配慮して下さい…^^;


 今日も長々と失礼しました~w