先日入庫した、エンジンから異音してるJOGの修理見積したお話の続き。
(どんな話だったっけ?って分からない方はこちら↓参照ください)
前回ブログ読むのめんどくさい方にザクッと説明すると、クランクからにゃーんって異音出てる上エンストするというJOGを点検の後見積作成したら金額が約9諭吉でございました。
交換部品の点数もめちゃおおい~汗
して修理代がもう、見積もっておいて言うのはあれですがかなり高い。とはいえ部品は定価だし工賃もメーカー指定時間で計算したもの。
もうちょっと足したら同じ型のJOG(中古車)買えちゃうほどかかるんですが、さあどうしましょ直します…?っていうお話でした。
修理するのには大変費用が掛かるのですが、最終的にはお客様にご判断を委ねました。
結果お客様の答えは、直してください!とのことでした。
そうなのか…直すんか…。
中古に買い替えもしくはもうバイク乗るのやーんぺ、とかなっちゃうんじゃないかなと思ってたんですけど。
いや、お仕事頂けるのですからこちらとしては全然OKていうかめちゃ有難いんですけどね。
ウォーターポンプ~ピストン~クランクとその周辺細々したものを交換するんで、ケースも割ってエンジンほぼ全バラすることになります。
なので部品代もさることながら工賃もかなりかかる修理となります。
いうてちゃんとお客様に内容も金額も説明した上でそれでも直すと判断されたのですから、私たちにできるのはきちんと修理したものをなるだけ早くお手元にお返しすることかと!
ということでまずは急ぎ修理に必要な部品を手配。
そして部品が入荷するまでにさらにエンジン分解していきます。
先日の見積もり時点で腰上まで分解して手を止めていたのをさらに腰下まで開けます。
車体からエンジンを下ろしました。
まだオイルを抜き取っていないので、ドレンを緩めエンジンオイルを排出。
するとエンジンオイルがトレーに出ていく時に、コトンと硬いものが落ちる音…
ウォーターポンプのベアリングが砕け散った破片が出てきました。
ということは、砕けたベアリングの破片がクランクケース内で暴れてクランクのベアリングを損傷した為異音発生~という先日の推測通りのことが起きたようです。
しかしもっと金属粉々がいっぱい出てくるかと思ったのですが、見当たる大きな破片はこれ一つのみっぽい。
中で跳ね回って粉々になったのかな?それかオイルが汚れている上軽く白濁してる中に紛れてしまっているのか。んーわからん。
さてオイルを抜いたらさらに駆動系とかリアタイヤも外して…
さらにケースを割り、異音がでているクランクシャフトを摘出。
8000㎞オイル交換せず走ってるのもあってか、ケースの底がめっちゃ汚れてる。
この汚れの中に金属片があってはたまらないので分解し終わったらケース内を洗浄します。この洗浄の作業を怠ったら新しい部品に交換してもまたクランクベアリング痛めてしまう原因になるかもなのできっちりやらねば…。
あと断面に残ったガスケット(パッキン)片をごしごし取り去ったら下ごしらえは終わりです。
言葉で言うのは簡単ですが、半日はかかるだろうなあ、ケース洗浄&ガスケット剥離…。
まあでもそうこうしてるうち部品揃うでしょ…続く。