先日故障したのでもう引き取って欲しいとある車両をお預かりしました。
前から何度か修理をさせて頂いた車両なのですが、今回の故障と近々転居なさるというのも重なりこの機会に手放すとの事でした。
お引越し先が結構遠いのでこれが最後のお仕事になりそうです…寂しいですが、今までご依頼頂きありがとうございました><
ところでこの車両、お預かりしてみて改めてタンクキャップの周辺がががg
元オーナー様は通勤スペシャルとして使っておられたみたいで美観はこだわっておられなかったようですが…私は気になっちゃう~><
写真で分かるでしょうか?
メッキ部分がなんかしわしわってなってます。
しわしわってなってる部分を触ると、メッキが母材から完全に剥がれて浮いてしまってて、くしゃってしわが動くんです。
これ多分ブレーキフルードの漏れを放置したことで起きたのではないかなあ~と予測。
フロントブレーキマスタ周辺を見るとガビガビになってるので間違いないかと思います。
まあ皆様ご存知の事かと思いますが油圧ブレーキに使われているブレーキフルードは塗装を侵す性質があります。(そして人体にまあまあ有害だったりします)
なので万が一フルードが漏れて外装やハンドル回りにかかったりした時は速やかに水で流してください。
外装やハンドル回りがガビガビとかメッキ浮くとかいうのは見た目だけのことではありますが、実用車ではなくてかっこいいから乗りたいと思って買ったものなら乗る度切なくなるのでは…><;
常に目に付くハンドルやらタンク回りの美観が著しく損なわれるのは、結構精神的にダメージくると思います。
あとこちらの方が実は(保安的に)重要な話なのですが…
ブレーキフルードが漏れる時ってブレーキにエア噛むことが多いです。
エア噛むとブレーキがすっこんこんに効かなくなるんでメチャ危険です。
すっこんこんでもそうでなくてもフルードが漏れたら速やかに修理することをお勧めします。
ブレーキマスターを分解してフルード抜き替えしつつパッキン換えたりキャップの腐食した面を研磨するなど、漏れを止める処置が必要です。
長く(3年以上)フルードを交換しない場合やマスターが錆などで腐食し結果漏れが起きることがあります。
あとフルードは湿度に弱いので湿気が回って変質して結果油圧の効きが落ちるということもあります。
軽二輪や原付二種など、車検の無い車両は特にフルード交換忘れがちです。
もし長く交換されてない方は何かの折に交換を。
そしてフルード漏れてるわ~って方は本当に危険なのですぐに対処してくださいね~!