POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

錆びたマフラーの方、ご注意

イメージ 1
 最近お客さんからこんな話を聞きます。
 『○○(←某所…あえて伏せます)に行ったら、マフラーの錆が酷いから塗装塗り直したほうがいいって言われてんけど…』
 数名の方がこのようなことを某店の店員に言われたがどうなの?と質問に来られてます。今日も一人来られました。


 原付2ストローク車のうちは年式の新しいものは環境に配慮されてます。
 できるだけ外気に未燃焼物の排出を防ぐためマフラー内が高温になるようにできてるんです^^
 しかしその兼ね合いで上の条件に該当する車両はマフラーがさびやすくなってます。
 あちあちになって、冷えて、を繰り返してるうち、製造時に施されている防錆加工の効果が落ち、ちゃっちゃに錆びてしまいます。
 
 そんな状態になった車両に乗っているお客さまが○○(←某所…)に行くと、このままじゃマフラーに穴があきますよー、
そうならないよう再塗装しますよ、と言われるそうなんですね。

 
 しかし…
 まったああああ!ヽ(`Д´)ノ
 再塗装とか、べつに要らないでしょ?!


 某所の言うマフラー再塗装というのは、どのような作業なんだろう。


 防錆塗装をするとしたらまず錆を綺麗に落とさないと意味がありません。
 錆は一度発生したらそこを根にどんどん進行しますので。
 わかりやすく言えばみかんの箱にひとつ腐ったみかんがあったら周りのみかんも腐っていくみたいなもん。
 腐ったみかんは全部取り除かないと箱の中の腐敗は止まらんですよね。

 防錆塗装をするんならまずマフラーの錆を取り去らないと。それをせず防錆塗装をしても、塗装の下に錆が残っていたらそこで錆は進行していきます。

 だからぱっと見は綺麗になったとしても錆を止めるという点では…
 あまり意味がない(´・ェ・`)


 もし塗装前に錆を取り去る作業をしているという場合…これはこれでどうやろ?と思います。

 錆っていうのは、マフラーの成分である鉄と、空気中の酸素の化合物。
 だから錆びてる部分は変質し盛り上がってぼこぼこしたりしてるけど、鉄自体の質量は増えていないんです。
 ですので錆を削り落とすということは結局マフラーを形成してる鉄の層をどんどん薄くしていくことになります。 
 防錆の塗装をする度錆を削る、この方がマフラーに穴が開く原因になるんちゃうか?と思うんです><;
 
 もしも某所が行う防錆塗装が、バイクメーカーが製造時にマフラーに施す防錆処理よりもぐんと優れていて長持ちするというのであれば
やる意味はあると思いますが…
 
 大手のメーカーの製造物と、塗装を専門にしてるわけでもない某所の店員さんが施す防錆塗装、どちらが優れているか?
 比べる方がナンセンスかと思います。


 もしもあなたがどこかで、『マフラーすごい錆びてますよ、穴があく前に塗装したほうが…』と言われたら気をつけて下さい。
 指摘されたらそりゃ見た目錆がすごいように思うし不安になるかと思います。
 でもね、もし本当に分厚い鉄が錆で穴があくほど劣化してるんだったらきっとその車両あっちやこっちや劣化して不具合出てくるはず、
塗装するよか乗り換えたほうがいいよな状態では?って私なら判断しますww
 
 もし錆を指摘されどうしても不安だと思われたら一度当店に相談しに来てください、本当に穴があきそうかそうでないか見ますよ~。
 もちろん点検料とかいただきません、どーぞ遠慮なく来てくださいね!


 別にしなくていいことに、お金払う必要なんてありません。