POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

FZ250オーバーホール~カムギア加工

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 先日クランクの上死点角度と、現在のバルタイ計測をしたとこで終わっていましたFZ250。
 さて、シリンダーを面研して厚みが変わっているため今のまま普通に組むとズレが発生しますのでバルタイをずらします。
 現状何がどうずれているのかっていうと…以下、説明♪


 バルブの開閉タイミングを司っているのは、カムシャフト。

 カムシャフトの動きとは。
 シャフトがくるくる回ることで、バルブが押し出されたり戻ったりします。シャフトはどうして回ってるのか、図を見ながらどうぞw

 クランクとカムギアの間を渡すようにカムチェーンがかかっています、なので
 .ランクが回転する
 ▲ランクにかかっているチェーンが回る
 チェーンがカムギア(歯車)を回す
 ぅアがついているカムシャフトも回る
 ゥムシャフトの山がバルブを開閉する
という感じですね^^
 
 この環境を調整しないといけない理由は、面研!
 今回シリンダーを面研したことで厚みがおよそ2mm薄くなっています、それに伴いチェーン・ギアがズレを起こしています。
 ギアがずれるということはカム山がずれる、つまりバルブの開閉タイミングがずれるのです。
 この、面研で発生したカムシャフト角度のズレを適正に修正するため、カムギアを締結しているボルト穴を長穴加工したのです^^
 長穴にしたことでカムギアの角度を微調整し発生していたズレ約3°弱を補正します。
 
 (当たり前ですが適当に削ったんじゃなくて、ちゃんと調整したい角度の分だけずらせるよう削ってますww)


 穴を長穴にしたらボルト穴に調整範囲(遊び?)が出来てまずいんじゃ?と思いますか?
 でもエンジンの回転は基本一定方なのでここにガタやらが出る心配はしなていいとのこと^^
 
 ちなみにこの調整のまえにバルブクリアランス(カムシャフトとバルブリフターの距離)を
サービスマニュアル記載の適正数値に調整してからでないと全く意味がないそうな。
 だから計測を何度も何度もしていたんですね^^

 そして組んだあともダイヤルゲージでIN・EXバルブが開き出す角度及び閉じきる角度を計測…ばっちりでしたああああ!
 あと数回角度計測するけど~でもあと数回行う計測で数値が問題なければもお微妙な調整がいるとこはなぁい!


 山を越えた…って感じですかねぃwふうう~(^^;;