タンクキャップが開かなくなってしまったというお客様が来店。
開かなくなったのは少し前だそうですが、普通に開けれていたはずがある日突然開けれなくなってしまい
どうしようかなあと悩みつつそのまま乗っていたらついにガス欠になってしまったと…。
タンクキャップあけれなかったら、、そらそうなるわねえ^^;
これ結構お金かかっちゃうのかなーってブルーになってバイク屋に行くのを二の足踏んでしまったのかなあ。
まあ気持ちはわからないでもないですね^^;
それに回らんどうしよう!って焦って無理くり力任せに回してしまうよりかはいいですね><
鍵は無理に回すとキーシリンダー(鍵穴の中の部品)を痛めたり、鍵が曲がってしまうかもです。
スペア作る場合メーカーに専用のブランクキーを取り寄せてキー登録あれこれしないといけなくなるし。
【イモビライザーとは】
車両がキーに内蔵されたICチップ等で信号を照合しあい、一致すればエンジンを始動させる事が出来る
システム。
ICチップの無い(信号が照合できない)ので鍵穴は回ってもイグニッションスイッチが入らない(始動しない)
エンジン停止型盗難防止装置です。
イモビ車がスペアキーを作る場合、親キーを使用して子(ブランク)キーの電波を車体に登録にする等の
作業が必要です。
さらに最悪の事態として鍵が鍵穴の中で折れ込んでしまったら…もうメインスイッチ(鍵穴のところ)まるごと
交換せなしょーないってなることも。
ですので鍵が回らーん!><ってなったとき、ちゃんとした知識や道具がないのならムリしないでくださいね、
絶対力ずくで回そうとしたり、分解したりはしないように!
さて話を預かった車両に戻して。
鍵が回るか試してみたんですがやっぱり鍵が回らない、鍵は奥まで入るんだけど、回そうとしてもびくとも
しないんです。
鍵が間違ってることなんてないよねえー?…確認したけど、鍵は間違いないとのこと。
そりゃそうか、メインスイッチはこの鍵で回ってるんだし。んー…こりゃ、イタズラで鍵穴に何か異物でも
入れられたかな(´・ω・`)
それか中でシリンダーが固着してるのかな…?
とりあえず鍵穴をエアでブローしたり潤滑油をふきつけたあと中から異物が出てこないか掻きだしてみたり
鍵を差し込んでちょっとずつ力入れて回してみたり、パーツクリーナーで潤滑油を飛ばして今度は界面活性剤
たっぷりの強力ケミカルで漬け込んだり…
…気づいたらこの鍵穴と4時間は格闘していた/(^o^)\わはは
そして格闘の末、ちょっとずつ鍵穴が回るように、そして最終的には普通に鍵が回るようになりました!><
どうやら異物混入でなく中で腐食が発生したせいでキーシリンダーがうまく鍵の山通りに動かなくなったり
変な位置でつっかかったりしていたようです。
回ってよかったああ!
オーナーさんにすぐ連絡して、キャップ交換しなくて済みましたーってお伝えするとすぐに取りに来て
下さいましたよん^-^
ところで先日鍵の回りが渋い場合潤滑油を入れてはいけないと、あるところで聞きました。
鍵の専門家さんも潤滑油を使ってはいけないと言っているそうです。
しかし、バイクのキーって家の玄関の鍵や車よりも水分やホコリなどが入りやすい環境なんですよねえ。
鍵穴自体真上向いてる物が多いんで水分やホコリが入りやすいし保管場所によっては雨ざらしですから。
なので今回のように中で錆びや腐食が発生しキータンブラーが貼り付いてしまうことがあります。
この場合全体に油やケミカルを吹きつけないとどうしようもないwwので場合によっては潤滑油による
処置も必要かなあと思っています。
ただし潤滑油を吹き付けた後は余分な油を拭き取るなどしておかないと油がゴミを抱き込んでこれまた
動作不良の原因になることがあるので注意が必要です!
とにかく、鍵は鍵いうだけあって、なんぞあったらたいへんだわあ~ってお話でした!