昨日入庫したバリウスⅡの修理見積もりができた！
10万超えたﾝｺﾞ／(^o^)＼
自分で作ったものの、高いーーー！
さて、一見綺麗で小気味よく走ってくれちゃいそうなこのバリウスが、どうしてそんなに修理代がかかるのか。
これは本当に模範的？なオークションにありがちトラップが満載な例です。
お持ち主様にはアレですが身をもって例を示して頂いたんだっていうことで、この車両の不具合箇所をご案内
していきますね。
① タイヤ
フロントタイヤはツルツル、リアタイヤは溝があるけど長いこと装着していたため表面がカチカチです。
このまま走行するとスリップするリスクがあります。これから季節は冬に向かいます、路面温度が低下し
よりタイヤが路面に食いつきにくくなる、つまり転倒リスクはさらに上がる為このまま走行は厳しいので交換要。
② 駆動系
ドライブチェーンが伸びまくりでダラ～ン。スプロケットも歯が痩せて刃先が流れ出しています。
チェーンは調整したら少しはピンと張ることはできそうでしたけど、見積もりだから調整してません、しかし
見た感じ片伸びしていそう。そしてスプロケが痩せ過ぎているのでぼちぼち刃飛びを起こしそうです。
そんな状態なのでドライブチェーンと前後スプロケット交換すべき。
③ ブレーキ
おそらく現状販売の車両、整備がされているか怪しいのでブレーキキャリパー分解清掃フルード交換もして
おくべき。
リアのブレーキパッドは交換時期に来ているため交換要。
④ クーラント/エンジンオイル
これも現状販売の場合は変えておくべきです。
4発は発生熱量も高いので冷却効率や潤滑はとても大事ですしね。
オイルフィルターも同時交換したいですよねえ。
ラジエターキャップの弁圧がへたれているのでこのまま使うと冷却水漏れを起こしそう、交換するべきです。
⑤ フロントフォーク
一見オイル漏れは起こしていないのですが動かすとフロントが激しく沈む。軽くハンドルを押さえつけた
だけでインナーの半分くらいまでストロークしてしまう状態。このまま乗ると底打ちしそうです。
ここまでへたれているてことはフォークオイルの劣化だけではなくフォークスプリングが機能していない…。
スプリング左右交換の上フォークのオーバーホールが必要。
以上、これらを積算したらさくっと10万こえますた（´･ω･`）
どれも必要な整備内容だから抜けないし、使っていくうちにもっと別のところから不具合が出るかもしれない。
そんな状態でした。
言うて中古車にはまあーありがちな故障ばかりですよ。しかしこれらの部分を手入れしないといけないと
先にわかっていたら、私はこの車両持ち主さんが手に入れるときに払った金額では絶対に買わないなあ。
持ち主さんだって、買わなかったんではないかしら。
今日見積もりの内容をお伝えしたら、一度持って帰って考えると仰ったので見積料だけ頂き車両をお返し
しました。
その際にもう直すのを止めて車両買い取り業者に売るっていうのはどうだろうと聞かれましたが…うーん。
この車両外装がオールペン（再塗装）されてるからなあ…値段あんまりつかないと思うなあ＞＜
今のボディカラー、純正色ではないちょっとメタリックというかフレークの多いブラック。
もしこれ一箇所に傷が入ったら塗料の色がわからないから傷入ったところだけ再塗装して補修というのが
出来ない、純正色でないんだから傷の入ったところだけを変えるということもできません。
綺麗に直すには全部塗り直さないといけなくなります。
だからオールペンの車両は売る時の査定価格すごく下がりますよ…とお伝えしておきました。
恐ろしいことですが相手が知り合いではない、現物を見れない車両の個人買というのはこういうリスクが
普っ通ーーーにありえます。
よっぽど目利きできるか自分で直せる自信があれば別ですがそうでない場合はオークションで購入される
のは本当にリスキーです、保証をしてくれるショップで買うことを強くおすすめします＞＜；；
