あるお客様からお使いの原付がなんだかスピードがあんまり出なくって調子悪いから見て欲しいとご依頼。
お乗りのバイクはヤマハ版カブっていうたら分かりやすいかな、メイトというビジネス車です。
見た目はカブに似た感じで操作もロータリーミッション、ただ大きく違うのはメイトが2ストロークってことかな。
2ストロークが日本国内で生産されなくなったのは確か13年ほど前です、つまりメイトも確実13年以上は前の車両ってこと。
ヤマハの2ストロークエンジン車は本当タフで特にエンジンは完成度が高く、今でも普通に走っているヤマハ製の2ストスクーターなんてざらにいるって言うくらいなのですが、しかし10年の年月を超えるとさすがに完調とはいきません。
経年劣化はあろうしまーなんだか調子悪いみたいなところは出てきて当然かと思います。
今回ご依頼があったメイトはスピードが出ないってことなんですがエンジン自体は問題がない。
なので原因はマフラーの詰まりでしょう。
オーナー様は私より年上の女性なので、まあ間違いない。年配の女性はあんまりスピード出さないし走る距離が短い傾向にあるので、マフラー内に未燃焼のオイルが溜まりやすいんです。
実はこの方先月にも同じご相談を受けてマフラー内の汚れを取り去る処置をしたんだけど…出来るだけマフラーのすすを取り去ったんだけどうまく取れなくて。。
マフラーって、外から見たらただの筒っぽく見えますが中はエンジンから出る大きな音を消すためいくつもの壁がこさえられていて、その壁に音が反射して音を消しているという構造。なので構造上溜まったカーボンを掻き出しづらい。
それでもできる限り掻き出すためにマフラーを縦に置いてマフラー内にたまったどろどろタール状のカーボンを外に排出。それでも出し切れない分は棒突っ込んでごしごし…。
でもあんまり取れない…(>∀<;)
ここで終わってもあまり改善されてないと思うのでごしごしの後マフラーを装着して爆走の旅へ!走りまくって走りまくって、マフラー内のどろどろカーボンを燃焼させてマフラー外に排出します。
お外の気温が暑いから、マフラーの温度もすぐあちあちになりましたよ/(^o^)\
乗る店長もあちあちになってたけど汗汗
とまあそこそこの時間外で走り回ってきたんですが、これで終わり…ではない。
走り回ったことで外に排出されたカーボンもあれば、中で再燃焼してカリっと堅く焼きあがったカーボンもある。
爆走から帰ったら再びマフラーを外し、ラバーハンマーでまんべんなくしばく!するとぽろぽろっと出てくるんですよ、焼きあがったカーボンが^w^
さらにもう一回棒でごしごしもしてみたりする。
とまああれこれ繰り返してちょっとは排出できたのでこれでお返しすることに。
マフラーを新しいものにサクッと換えたらすっきり直るんですけどねえ。マフラー4万ちかくするからなあ…交換した後で致命的な故障が発生したら目も当てれないし。
とりあえず今回の処置でしばらくはましになると思うので、様子見てもらいます。
それにしても、真昼間の爆走は、パない暑さですわ…(^o^;)