あるお客様から、原付のエンジンがかからなくなったと電話がありました。
先週だったと思うけどついこないだにも来店されたところでその時は特に問題なさそうだったのになんだろうなー?
全然かかる気配がないしキック始動も試したけどダメとのこと。
駅前の駐輪場で動けなくてお困りのようすだったので見に行きます、と言って電話を切りました。
しかし店長にお願いしようにもさっき修理車の部品が入ってきたため作業を開始したところ…。
手を止めてもらうのもなんかアレだし、原付に乗って私がお客様の所に行くことにしました。
多分なんかちょっとしたことのはずなんだよなあー。
バッテリーはそんな古くないはず~こないだ普通に動いてたもん。
ある程度その車両のことを把握していたので、その場で直すことはできなくてもエンジンをかけることはできるような気がした。気のせいかもしれないが。なので私が向かいました。
かけれなかったら、まあそんときまた考えたらいいや(>∀<)
道中そんなことを考えてたらあっという間にお客様の待ってらっしゃる駐輪場に到着。当店から駅前って歩いても行けるくらいの距離なのでw
お客様は寒空の中私をお待ち頂いてました。
もしかしたら、あれ?奥さんの方来たよ大丈夫?なんて思われていたのかな。
不安そうな顔でしたwwww
到着すぐ件の車両を見させて頂きました。
キーをONにするとインジケーターが点灯し、ジーっと燃料ポンプが動く音=普通の動作。バッテリーの電力も問題なさそう。
いざ左ブレーキをしっかり握りこみ、スターターボタンを押す。するとセルモーターの音が一切しない、きゅるっともなんとも。
そこでちょっと動作しにくいんだけどスターターボタンがついている右側のブレーキレバーを握りこみながらスターターを押す…と!
きゅるるる!とセルが元気に回り、エンジンがかかりました~\(^o^)/
車両の状態を見て1分も経たずでエンジンがかかったので私は心の中で一人ドヤアw
反してお客様は えっ?えーーーっ??? とすごく驚かれていました^^;;
これ冬によくある症状なんですね。
オートマ車はエンジン始動時、安全のためブレーキをきっちり握りこまないといけないのです。ってこれはご存知の方多いですよね。
ブレーキと一緒にブレーキスイッチがONになることでセルモーターに通電、エンジンがかかるという感じです。
しかしスイッチの接点が汚れたり腐食したり、はたまた接点の上に塗布されているグリスが寒さで固まってしまうことで、ブレーキは握っているのにスイッチがONにならない→セルモーターが動かずエンジンがかからない。
でもこういう時、ブレーキスイッチが左右同時にダメになっているってことは結構少ないんです。
なのでいつも握りこんでいるであろう左ブレーキではなく右のブレーキを握りこんでみたらエンジンがすっとかかったよっていうオチです☆
この場合、セルモーターが通電するかしないかだけの問題なので、本当ならキック始動でエンジンをかけることができるはずなんです。
でも日ごろキック始動してない方がエンジンが冷え切ってる冬にすっとエンジンをかけるってなかなかできないんですよね!
今回ご連絡下さったオーナー様が女性だったこともあり、失礼ながらキック始動はできないだろうなと踏んでいました。
私はかけれるんです。キックかけ慣れているしスニーカー履いてるから。ってのも頭にあったから行ったんですよね^v^;
女性は男性より脚力が無いってだけでなく、人によってヒールのある靴とか履きますよね。
靴は大きいです、私もパンプスだとキックうまく踏み抜くことができないですもの~。
とりあえずエンジンかけることができたのですが普段の動作でエンジンかけれないのはアレだし右側のスイッチもダメになったら今度こそエンジン全くかけれなくなりそうなので一度店に持って帰ってスイッチの接点をお掃除しましょうと説明しました。
私が乗って来た原付をお客様にお貸しし、私はお客様の原付に乗って店に戻りました。
そして店長に内容説明。スイッチの修正をしてもらいましたー^^
すると問題なくエンジンがかかるようになりました!よかったー^^
皆さんも寒くなって突然原付のエンジンがかからなくなったって時は左ではなく右ブレーキを握って始動を試してみてください。
それでもかからない時はスターターのスイッチを円を描くようにぐりぐりっと押してみる。
スターターのスイッチ部分もブレーキスイッチ同様汚れ・腐食・グリス固着によって導通がしないことがよくあるんで!
これらは緊急時の対応なのでその時エンジンがかけれたとしてもなる早バイクショップに見てもらうようにしてくださいねー^^