POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

あらら、ハズレ~!

 当店で原付購入後メンテもマメに来て下さるお客様から電話がかかってきました。
 詳しく状態を聞くと通勤途中信号待ちしていたらエンストし、エンジンがかからなくなったと。

 急ぎ車体を引き上げてきて、点検。

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 こちら中古で5年以上前に購入いただいたのですけど、めちゃくちゃ距離浅のワンオーナー車だった為現状もそんな走行距離いってません。
 オイル交換等メンテも定期的に当店にてご依頼頂いている車両。バッテリーも元気。

 なら、考えられるのは…あれか、フューエルポンプの不具合か。改善対策対象車両!
 この年式の4ストJOGはフューエルポンプの不具合でリコール対象になっています。
 実際に不具合が出た場合走行中だろうがエンストしエンジンかからなくなります。
 つまりオーナー様から聞いていた症状にびったしあてはまるんですよね~これはフュエルポンプの不具合で間違いないのでは!

 ということでポンプが対策前部品(リコール未対応)かどうか調べるために、まずタンクからガソリンを抜きます。

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 ガソリン抜きながら店長と話す。
 これ販売する前に交換してなかったかなー中古車の整備するときリコール対応してるかチェックるんだけどな~、でも絶対したかどうかって、だいぶ前のことだから忘れちゃったよね…なんて。

※ 普通のリコール(ていうたらいい方おかしいけど)はメーカーサイトにリコールが疑わしい対象車の車台番号を入力したら対策済かどうかがすぐわかるのですが、このJOGのフューエルポンプは保証延長(ていう名前の言うたらおかわりリコール)に該当しているため車台番号を入力してもわからず、対策品が入ってるかどうか現物引っ張り出して目視チェックするのが一番確実というアレなのです。

 とりあえずポンプが対策品になっているかチェックしておこうと思います。
 ガソリンを大体抜いたらタンクをひっくり返して、これでやっとフューエルポンプが見えますが、この状態ではまだ対策品になっているかどうか分からないのです。

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 ということでさらにタンクからポンプを取り外して抜き取ります。

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 そうして抜き取ったポンプをチェックしたら…対策品(リコール対応済)やないか!!
 つまりこの脱着行程全部無駄だったという…orz

 ちーん。/(^o^)\


 換えたかな~どうかな~換えてるよね~?みたいなモヤり状態でいるくらいなら現物チェックしてすっきりのがいいですよね!といいように考えよう。
 まあ、脱着行程が無駄だったのはいい(実際作業すんの店長やし…←コラ)として、じゃあエンストの原因はなんぞ。

 そこで当店で保管しているこの車両の整備記録を全部見たところオイルとタイヤ以外の部分をメンテしてる形跡がないと判明。
 距離的にそろそろ交換すべき消耗品であるスパークプラグとエアフィルターを新しくしたところ問題なくエンジンがかかりました。
 さらに試乗してご機嫌を伺ったところばりばり元気に走ってくれた~♪

 いくら距離浅いうても年数経ったらプラグやフィルター交換はしとくべき頃合いだったのなあ。
 でもなかなかこういうのって不具合出たりお客様から申し出があるとか、そういうきっかけなくこちらから換えましょって言いにくいし、交換してないことに気づけないというのもあります。
 こと原付は車検とかないですから、ほったらかしになりがちですねぇ。


 ということで今回直ったからいいけど、この不具合はここが原因だろうっていう経験則ハズレっちゃいました^^;
 経験則はすごく大事だし役に立つ、だけどそういう過去の経験に頼りすぎるというか、先入観持ちすぎるのも良くないなあ。気を付けようと思いました!おしまい。