毎日暑いですね、もう10月なのに…いつになったら長袖を普通に着れるようになるんでしょうね~><;
それにしてもこの暑さに参っているのはわたしだけではないようで。
オーバーヒートの症状が出ているという車両をお預かりしました。
入庫時点で水温ランプが点灯しており、ラジエター内はほぼすっからかん、リザーバタンク内の冷却水残量も少な目という状態でした。
原因としては軽二輪によくあるエンジンオイルやクーラント交換などのメンテ不足によるウォーターポンプ周辺の不具合ではないかと思われます。
クーラント劣化によるウォーターラインの不具合は想像頂くに容易いかと思います、しかしウォーターラインとエンジンオイルって関係ないやんと思われるかもですね!
でもオイルが循環している部分の中にはウォーターポンプ周辺もあるんです、冷却水が通ってる逆側のところいうたらいいのかな、うまく説明できんけど。
オイルが長く交換されず冷却効率が下がったものが循環することでウォーターポンプ周りのシール類にダメージがきて、シールが抜けそこから冷却水がオイルの循環している側に水が漏れ出していくことがままあるのです。
そういう場合はエンジンオイルが乳化していることが多いのですが、こちらの車両はオイルは比較的綺麗な状態でした。
聞くと当店にお持ち込みされる前にオイル交換はされたそうで…。
車体周辺を見ても冷却水が漏れた形跡が見られないし、減った冷却水はどこに行ったんだろう…分からない。
うーん、出てきたオイルがどんなだったか見たかったなぁ。
それによって車両の状態がより把握できたんですが~~><
しかし過ぎたことは言うても仕方ないのでさらに分解して状態を調べます。
不具合が疑われるウォーターポンプは腐食して結構汚れていて、懸念通りシールも傷んでいそうです。
いっそ丸ごと交換したい所なのですがポンプASSYが今メーカー在庫が長期欠品中の為ボディを綺麗にクリーニングし、周辺のシールやガスケット類のみ交換することに。
綺麗にした後の写真になっちゃったけど、ウォーターポンプ結構腐食して汚れてました…。
それと、サーモスタットがちゃんと動作していないことがわかりました。
動作テストとして熱湯に漬けたんですが全く動かず、ライターで炙ってみたけどそれでも動かなかった。
これが動作しないということはエンジンの温度が上がっても弁が開かず、ラジエターの冷却効果が果たせてなかったのではないかと思われます。
てことでこのサーモも交換することに。
あとは…エンジンまでは今回点検しません、冷却不足によるエンジンへのダメージが懸念されるのですけど現状異音は発生していませんしエンジン開けるってなったら大ごとになるので、とりあえずこれで様子見て頂くとします。
エンジンオイルはどの車両でもきちんと換えておられる方は多いのですが、どうも冷却水は軽二輪は車検がないのと二年に一度くらいのスパンでの交換でいい為どうも見落とされがちです。
今年はまだまだ暑い日が続きそうですし、冷却水長いこと換えてないなっていう軽二輪オーナー様はどうぞご注意くださいね~><