POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

なぜ冬にカーボン噛みが起きやすいかというと

 あるお客様が、原付のエンジンかからなくなったー!と来店されました。
 伺った話と車体の状態を見たところカーボン噛みの症状ぽいのでお預かりしました。

 カーボン噛みはこの日記でも何度も書いていますしそう珍しい症状ではありませんが、一応ゆる~く説明しますと燃焼室内で不完全燃焼が起きることで中にスス汚れがたまり、それが悪さをしてエンジンがうまく動かなくなってしまう的な感じです。

 そしてこれ特に冬に起きやすいです。その理由が…

① 冬は寒さでエンジンがかかりにくくなるだけでなく、空気が乾燥してるので(夏よりも水分を含まない為空気中の酸素が多い)バランスを取るためにガソリンを多めに噴射するようになっている、つまりガソリンが濃い設定になっている

② 冬はエンジンが超コールドスタートなのでエンジン温まるまで時間がかかるが、温まるまでに目的地に着いてエンジン切ってしまうとガソリンが燃え切らない不完全燃焼状態になる

 ざくっとこの二つが重なって燃焼室内にスス汚れが発生しやすいのですが、今日お預かりした車両はさらにもう一つ、燃焼バランスが崩れる要因がありました。
 それが↓これ!

 エアフィルターがこってこてでしたー!\(^o^)/
 このように元の色がわからないくらい汚れたフィルターだと本来の吸気量よりだいぶ少なくなってると思います。


 なので上記の理由①②とフィルター汚れが起こす酸素不足が重なってよりガソリンが濃い濃い状態になり、燃焼がうまくいかなかったと思われます。
 こちらの原付のエアフィルターは在庫があったのですぐ交換しつつ燃焼室のクリーニングをしたらエンジンがかかるようになりました^^

 原付のエアフィルターってなかなか点検や交換する機会ってないですが、フィルター5年くらい何もしてないっていう場合はちょっと見てあげた方がいいかもです。
 最近エンジンのかかりがわるい、乗ってる途中で勝手にエンストするなどの症状が出ている方は要注意ですよ!

 気になる方はぜひバイク屋さんにご相談くださいネ~^^