POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

今日も不動車修理

 一年ほど放置してたらエンジンかからなくなったので見て欲しいとあるお客様がご来店。

 アドレスV125の、ど初期モデルです。
 実はこのど初期~規制前のモデルがV125の中で一番パワーあるのと製品的に一番安定感があるので、マイチェン後のものよりも人気だったりします。

 ちなみにこの年式が新車で販売されてたのは確か18年ほど前なんですが、この車体は走行距離も少なくまだまだ元気に走ってくれそうな状態。
 ただし、あんまり乗らない車両って状態はいいけどバッテリー上がりやすいですね…例にもれずこの車両もバッテリーが上がりきってました。

 オーナー様はあまりにも使用頻度が低いから動くようにしてからお知り合いに譲られるそうで、譲渡前の一回り整備もお任せ頂きました。

 こちらも先日のビーノと同様長く使ってなかっただけで大きい不具合っていうのはなさそうなのでバッテリー替えて念のためオイルも交換しておけばOKな感じですが一応周辺も点検。

 すると、気になる点を発見してしまいました。

 ブレーキフルードがかなり変色していたので抜き替えようと周辺を分解したら、マスター付近に結晶状のものが付着していました。
 見えにくいかな?ズーム!

 これどっかからブレーキフルードちびった痕なんだとしたら、このまま使うのは危険。
 液が漏れることで最悪突然ブレーキが効かなくなる可能性がありますからね。
 オーナー様には最低限安全に乗れるように整備してもらえたらと言われていますが、ブレーキは安全という面では最優先事項ですので即分解!

 マスターを一度車体から外して中のピストンを抜き取り清掃しつつチェック、ブーツも点検清掃しました。
 すると、意外に異常が見られませんでした。
 長期放置するとこういうの起きるんですよねぇぇ…。

 とりあえず周辺洗浄したあと元通りに組み、マスターに綺麗なフルードを入れエア抜きしたあと動作チェック。

 するとちゃんと油圧もかかってるし問題無さげでした。
 ただ、今大丈夫に見えても後でちびる可能性は否めないので、一晩様子見。

 万が一漏れても大丈夫なように周辺にウエス詰めて置いておきます。
 明日になっても漏れてなかったら大丈夫でしょうけど、ブレーキの効きはしばらく気にしておいてほしいことをオーナー様にお返しの際に伝えようと思います。おしまい。