POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

ミスは…

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 本音なトコ、バイク屋ってぼったくってる風イメージがあるんでしょうか?
 工賃を頂く際に、『高いわー』みたいな反応されるときがたまにいや…よくある。うーん。
 
 工賃というのは作業に対しての報酬ってだけでなく、作業に使われるケミカルやオイルや工具・特殊工具・エアーツール等設備の代金も含まれてます。
 工賃を頂いたお金で新しいケミカル類を買ったり、高い特殊工具を買った分を減価償却?していけるんですよね。
 さらに、万が一修理が失敗した場合の保証というのもこの代金に含まれるのですね。
 さらにさらに、余った分はお店を運営する上での固定費、そして残りがやっと私たちのお給料♪となるのです。

 それでも高いかな~。どうでしょう。
 
 私は店長が人生の半分以上の期間をかけて積み上げてきたバイクの知識への報酬としたら、もっともらっていいと思う時もある。。
 それに、モノの値段が高騰しても工賃はそう値上げ出来ないという悲しい現実もあるのですよ…。-(ノД`++。



 さて前振り長かったですが今日の本題。
 あるお客さんが、エンジンを焼いてしまったお話です。
 シリンダーがダメになってしまってるので、直すならいっそのこと…ということでボアアップキットを買いました。
 そしてとある(パワステではない)お店に組み付けを依頼したら、工賃6万との返事!高っ!!
 6万は払えないので、自分でキットの説明書を見ながら組み付けしました。
 そしてエンジンをかけてみたら、、かからない。何で??

 というわけで、そのバイクが当店に持ち込まれたのです。
 店長がエンジンを分解したら…
 新品のはずのキット、死亡してました… つД`)・゜・。・゜ 
 まず開ける前にどこからかスリーブの破片が出てくるわ、ヘッドはハンマーか何かで無理やりしばいてはめ込んだ痕、ヘッドめくって出てきたピストンは向きが逆についてるし何よりピストンリングが付いていない!!

 そりゃあ、かからんですね…;´д`)しかも組み損じた状態でクランキングした為か、クランクシャフトにまでダメージが出ているというなんとも悲しい結末。修理するとしたら、まあ6万ではきかないな…。
 という悲しすぎるお話…。


 さて、ここで話を後日へ引っ張るわけです(笑)が、このお客さんはどこで判断ミスをしたと思いますか?
 さーあ考えてみてくださ~い^^