ご近所の新聞屋さんから修理の依頼。
配達用のスクーターが信号待ちで止まってるときに前に前に進もうとするということです。
この症状は“遠心クラッチ”を止めているスプリングが一部破損していると推測されます。
なのでクラッチスプリングを交換することになりました。
クランクケース開けるなら走行距離もそこそこだし一緒にドライブベルトも換えておこうってことになりました。
部品がそろったので配達に影響のない時間を見計らって車両を持ち込みしてもらいました。
いざ作業開始~^^
先の見立て通りスプリングがヘタれて…でも切れてはなかった。
そのかわり、クラッチシューのボディ側、スプリングでとめておく部分が摩擦で長穴になってしまっていました。
この部分が削れて長穴になってしまったことでクリアランスが変わりスプリングが適正なテンションを
かけれないようになっていたから停車時も半クラ状態になってもうて前に前に進もうとしたのかな。
普通スプリングがぽきっと折れるんだけど。こんなとこ削れたりするんやなあ。
って感心してる場合ではない。
クラッチシューも換えないといけなくなりました、でもまさかこんなことになってるとは思わないので
シューは部品を取り寄せてない。
しかしここでまあラッキーなことに店長の宝物入れからこのスクーターと同じ型のほぼ使っていない新古の
クラッチシューを発見~\(^o^)/
もうだいぶ前に分解した車両から出てきた中古パーツだし今回クラッチシューについてはサービスで
交換をさせて頂きました。
この新聞屋さんにはいつもいつも沢山仕事ご依頼頂いてるし、こちらの見立て違いってのもあるんで^^;
それに新品パーツ取り寄せて待ってる間が惜しい。バラバラ状態で車体を置いておくスペースもアレ汗
新聞屋さんも明日使う車がないとお困りだろうし。
でも手元のセコを使えば待たなくていいんだもー\(^o^)/
まあこういうのが持ちつ持たれつ、ギブ&テイクってーあれですね!
しかしプレス車は重量物を毎日運んでるだけあって色んな所に負荷がかかっていますね。
同時に交換したベルトもかなり削れて痩せていたしケース内は削りカスまみれ、そのカスとか色々絡まって
クラッチシューも動きが渋かった。
シュー分解するときなんかガッチガチだった(^・^;
こういう業務使用の車両は非分解での修理見立ては限界あるかしら…でも毎日仕事で使わないとーなので
分解点検してる時間もなかなか取れないんだよなあ…。
難しいところです^^;