先日飛び込み入庫したベルト切れのTodayさんも部品が揃ったので作業していきます。
えー。ちょっと先に簡単に遠心クラッチの動作をざっと説明しますと…
オートマチックはクラッチシュー(走り出すと広がっていく)とそれを覆うように組まれたアウターが接触するタイミングでクラッチインして加速をしていきます。
つまり走りだす都度この摩擦材がアウターの内側と接触しているわけです。
(クラッチシューは加速時赤↓のように広がる)
(そしてクラッチを覆っているアウター↓ってコレ)
さて。
今回修理したTodayに話を戻しますが、改めてクラッチシューを見てみます。
左が新品。クリーム色の盛り上がった部分が摩擦材です。
真上から↓も見てみます。
この角度から見るとよりいっそう古いほうのクラッチシューの摩擦材が全く無くなっているのが分かるかと思います。
クラッチシューはそんなめりめり減るものでもありませんのでドライブベルト交換時一緒に点検してみて減ってたら交換となります。
基準としては2㎜より摩擦材が薄くなっていたら交換が望ましいとされています。
オートマ車の駆動系はカバーに覆われている部分ですから外からは状態がわかりませんので先に言うたようにベルト交換する際に一緒にチェックしてあげるのがいいかと思います。
こちらの車両は初めてベルトを交換する機会が今回だったということで今まで点検する機会もなかったので仕方ないのですが、本来はこのようにギリギリまで使うのはお勧めできません。
ベルト交換をする機会でなくても停止時にブレーキ握っとかんと前に進みだしそうな動作をするときや以前より加速が悪くなった、ある程度加速したあとスピードが乗らないっていうときはクラッチもしくはその周辺に異常をきたしている可能性があるのでバイクショップにご相談された方がいいと思います!
とまあなんだか説明がダラダラ長くなりましたが、Todayの駆動系もばっちり交換ができました^^
そして問題なく走ることも確認できましたのでオーナー様にお返ししました~♪おしまい。