POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

バッテリー、と

 バッテリー上がりの車両が入庫しました。

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 この車両はインジェクション、つまり燃料を送るのに電気を使うタイプの車両なので、バッテリーが上がり切ってしまうとエンジンに燃料が送れません。
 なのでキックでエンジンかけようったってダメなのです。
 バッテリー、高いですが動かなきゃどうしようもないので交換します。

 幸いバッテリーの在庫はあったのですが、封を切ってない状態だったので開封しセットアップ、しっかり初期充電をかけてから積み込もうと思います。
 バッテリーは高額なので積んですぐにあかんくなったらもったいないですからね~!
 
 数時間後バッテリーを充電し終わったので車体に積み込みました。
 そして念のため動作確認しつつテスターで電圧チェックします。

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 すると、どうも電圧がおかしい。
 エンジン回転時は大体13V前後くらいの数値が正常値なのですが、それを超えてしまう。
 
 バイクって走行中発電をしていて、発生した電気はバッテリーに貯めています。
 だからって発生した電気全部そんままバッテリーにじゃんじゃん送りまくっている、というわけではありません。
 悪影響を与えない程度に制御しつつ送ってます、そうしないとバッテリーがパンクします。

 しかし件のスクーターは全然電流電圧が制御ができていない。
 テスターであれこれ調べた結果どうやら制御の役割を果たすレギュレターレクチファイヤが故障してしまったようす。
 オーナー様にその旨すぐ連絡し、レギュレターも交換することとなりました。

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 レギュレターの故障は珍しいことではなく、まあある程度の年数使っていれば壊れるのは仕方ないかなあ、という部分ではあります。
 しかしレギュレターが故障しているかどうか、それ自体はテスターで電流電圧を調べるかもしくは新品のバッテリーが再び上がるかしないと察知できない部分です。
 

 最近バッテリーが通販などでも気軽に買える時代なので、個人で入手して自分で換えてしまうという方もいるかと思いますがレギュレターが一緒に壊れている場合いくら新品のバッテリーにしてもすぐダメになってしまいます。

 もったいないですよね!通販でもし格安なバッテリーを買うことができたとしてもすぐダメになっちゃったら意味なーい><
 じゃあ先に調べとくか、いうても個人さんでテスター所有してるっていう方はそんなに多くはないと思われるが…^^;



 とにかく今年は暑い日が多そうだから、バッテリー上がり頻発しそうです。
 レギュレターも熱に弱いし~~。

 レギュレターが壊れるときは予兆無いのでもうどうしようもないのですが、バッテリーは予兆を感じられます。
 一番わかりやすい予兆はスターターの動作音が弱くなってきた~ってやつですかね。
 出先でうんともすんとも動かないってなったら大変ですので、どうぞご注意を~!