POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

見切り時って難しい

 今年の一月にそこそこの分解修理をしたレッツが、エンストするということで入庫しました。

f:id:powersta:20210403122303j:plain

 この車両前回修理した際は駆動系の修理をしました。
 前回ってなんぞ?という方は↓こちらお読みください。

powerstation.hateblo.jp

 この時すでに走行距離が6万㎞を超えていたため買い替えも視野に…とご案内はしてあったんですが、業務使用の車両なので会社方針で買い替えず修理するということになったのです。

 しかし駆動系を修理した半月後にはエンジンのほうから異音が出てきて…あーこれはまた違う所が壊れだしてる、と普段使っている方には伝えてありました。
 そして今、始動不良が頻発するほどに状態が悪化してしまったというアレです。

 ほんと、こういうのって見切り時難しいです。
 ユーザーさんがまだいけるんじゃない?って希望的観測をしてしまうのは分かる。
 法人さんだと保有台数が多い分ホイホイ買い替えってできない事情もね。
 しかし機械って壊れる時は待ったなしなんですよねえ。
 でもって壊れるタイミングって私らからしたら経験則的にそろそろ色々出てきそうっていうふんわりな予測は立つけど、それがずばーんとここが!とかいつに!とか正確に言い当てるってできない。

 車体にはまず個体ごとの製造誤差(いわゆる当たりはずれ)がある、大量生産品ですからまあどうしてもね。
 さらにユーザーそれぞれ使用環境が違う、メンテナンスサイクルも違いますよね~。

 故障時ユーザーさんがどのタイミングで異常に気付くかどうかによっても故障の進行具合も変わるし。
 日頃使っている方が故障に気づかない場合は私たちショップ側も故障に気づきようが無いんですよね…明らか異音が出てたりしたら判断できますけど。

 なのでお客様からよく聞かれる“直すのにどれくらいかかるか”とか、“あとどれくらいもつか”という問いかけに答えるのって結構難しいんです、現物が前にあったとしても。

 今回再入庫(とはいえ故障個所が違うのですが)したレッツも、前回修理をせず見切っておけばよかったのかもだけど…すぐエンジン壊れるとか誰も思ってなかったし。まあこればっかりはたらればになっちゃいますねぇ。
 幸いって言うていいのかアレですが、ユーザー様今回の故障について一切クレームなどは無く、逆に買い替え勧めてもらってたのに~ と言って下さったのはほっとしました…。
 ということで今回はもう新車に買い替えで話がすんなりまとまりました。

 さあ!今入手困難な新車を手配せねば…今日はここまで。