ヤマハ VOX というスクーターに乗っておられるお客様から、シート張替とシート後ろの外装を塗り直したらどれくらいかかる？とご相談を受けました。
あー…VOXってシートの表皮だけってメーカーから販売されてないんですよ。なのでシートが裂けたらシートベースも含めてまるっころ交換しないとなんだけど…そんなのアレですよね。
メーカー純正にこだわらないってのなら社外品でレザーがあるのでそれでもよければ交換対応できますね。
そしてシート後ろのカバーを再塗装ってことですが…以前は缶スプレーでちょっとした再塗装とか店内でやってましたけど、今はちくわたんが居る為殆どやっておりません。
缶スプレーに含まれる溶剤やらは人間にも決していいものではないのですが、何よりちくわの健康を脅かすようなことはしたくないのです！
あと、塗装ってきちんと仕上げようと思ったら、プラサフ（下地）→カラー→捨てクリア→仕上げクリア という工程に合わせそれぞれ塗料が必要なので、缶スプレーだとしても割と材料費かかるんですよね。乾燥時間も要るし。
外装一枚だけならいっそ新品外装に交換しちゃったほうがいいと思う…とオーナー様にご説明しつつ新品外装に交換する費用をお伝えしたところ それくらいで済むなら交換して～ とご依頼を頂きました。
数日お時間を頂き部品取り寄せができたので改めて車両を持ち込んで頂き、いざ交換開始！
まずシート部分を外します。
うは…テープべったーって張ってある…＾＾；
シート破れたらこれやっちゃう方多いんですけど、止めたほうがいい…。
まず見た目に綺麗じゃないし、テープじゃ完全に密閉できないから張ってても水とか染みちゃうんですよ。
さらに暑くて日差しがきつい今のような季節はテープの接着がにっちゃにちゃに緩みやすいので座ってるとテープがずれたり、服を汚したりする。
（そんなん全然平気やし！って方は…どうぞやっておくんなせぃ＾＾；）
さておきシート張替していきます。
古いレザーを剥いで新しいのをタッカーで打ち込んでいきます。
社外品のレザーって言うてもちゃんとVOX専用に立体縫製してあるものを使っているのでさくさく～っと張替ができました。
続いてシート後ろの外装（シートカウル）を換えていきます、っていうてもこれも比較的簡単に交換ができるので特筆すべきことはないのですが、交換前のカウルがなかなかの状態だった。
わかるかしら、外装が紫外線に負けて表面めくれてきたのをどうにかしようと塗料を塗った痕が。もうちょっとアップで見るとより分かるかな。
ご自身でどうにかしようと努力されたんですね…でも外装の上からダイレクト刷毛塗りは…ええと…だ、ダメです…＾＾；
てことでカウルもさくっと新品に交換し、車体に取り付けたらとっても綺麗になりました☆
一部だけが新品になると他の部分の汚れなどが目立ってしまうのでお返し前に全体の汚れをふき取り、コンパウンド入りのワックスでポリッシュして水垢など大方取り去ってからご返却しました。
外観ずいぶん綺麗になったのと修理費もお客様が想定していたより高くなかったということでとてもお喜び頂けました＾＾
それなりにご費用はかかるもののこうやって適切に修理をすると見違えるようにきれいになります。
なので自分でDIY的にやっちゃうのもほどほどに…。
ご要望の内容がどれくらいかかるかお見積りさせて頂きます、どうぞ気軽にご相談下さいね～＾ｖ＾；
