POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

おもいでぽろぽろ

 近所にお住まいの方から、動かないバイクの処分をお願いできませんか?とお母様であろう方から電話が。
 バイクは何ですか~?原付ですか~?と聞くと、息子のバイクなんですけど多分…50㏄だと思います…と歯切れの悪いお返事。

 自身が乗っているわけでもないバイクの事を、しかもある程度のご年齢の女性ではよくわからなくても仕方ないですよね…。
 まあでも50㏄ならそんな大変なものは出てこないだろうと思い、イイですよ~と回答。

 じゃあ今日持っていきます ということで電話が切れました。


 何持って来られるんだろうなあ…。
 ちょっと古いスクーターかな?

 2ストのJOGとかDioとか、よくおうちの前で放置されてるの見るんだよなー。
 あといつか自分で直すっていうてエンジン壊れたズーマーずっと家の前に置いてるお客さんいたなあ、あれ結局どうされたんだろうな~なんてぼんやり考えながら仕事をしていたら、先ほどのお電話の方がご来店されました。

 そして持ち込まれた不要バイクが↓こちら。

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 こ、これは…!!
 確かに50㏄だけど、そして2ストだけど。
 めちゃくちゃ想定外のんがきたわ!www

 そしてうわーーー懐かしい!!って声に出ちゃった。
 
 ギリ私の息子でも通りそうな年齢の方がこんな古いバイクをレストアしようとしていたことがちょっと嬉しいなあ。
 最近若い方はバイク離れの傾向にありますからねぇぇ。


 ところでこのバイク、何か分かりましたでしょうか?
 特徴的だから分かるかなw
 一応名称を書いておくと、この車両はスズキ バンバン50、1970~80年代のバイクで、ファットなタイヤと広めのシートが特徴的なシリーズです。
 ダートを走る目的で作られているから、タイヤのエアを調整する前提なのでしょうね、車体に空気入れがついてたのも印象的^^

 ちなみに今回引き取ったこの車体に空気入れは付いてなかった。所有者が変わるうち紛失したと思われます。
 本来ならこのあたり↓に装着されてるのですが。

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 なぜ引き取った不動車を目にしてこんなに語るのかというと、ご存知の方もおられるでしょうが、以前私STAFFもこのバンバンの90㏄のモデルに乗っていまして…。
 なので持ち込まれた息子様(自分で直して乗ろうと思っていたらしい)と、バンバンについて少しお話をしました。

 これ、止まらないですよね~!(でかいブロックタイヤ接地感なさ過ぎそして表面硬化してる為余計に滑る…ちなみにタイヤは絶版らしい。そしてブレーキがあんまり効かない子)
 これ、ライト暗いですよね~!(だって6V車だもん♪)
 これ、なーんかよく壊れますよね~!(まあ私と同い年くらいの子だからしょうがないわね…)


 などと、私が主に話してたかも…^^;

 そんな中息子様がしょぼんとしつつ仰られた、ですねえほんと、6Vって本当こんな大変なんですね…侮ってました… てのがわかりみ強すぎてほんとそれ!!\(^o^)/ってデカい声出ちゃいましたwww

 お陰でバンバン乗っていたころの楽しい記憶や、佐々里峠で壁に激突したりハイサイド食らってひっくり返った記憶とか、出先でエンジンかからなくて汗かきまくってキックしまくったこと…色々思い出して一人思い出し笑いしてしまいました(>∀<)
 結構沢山大変な目に遭った気がするんですけど、でもいい思い出だなあ。


 言うてもう乗ることはないでしょう(店長がきっと許してくれない笑)が。好きだったなあ、バンバン。
 そしてまたこんな個性的なバイクが発売されるといいんだけどなあ、なんて思ったのでありました…おしまい。