どこかからオイル漏れがしてるので見て欲しいというお客様がご来店されました。
対象の車両はアドレスV125G、二種の原付です。
漏れるいうたら大体シリンダーとかその周辺と思われますが実際見てみないと~ってことでメットインなどを外してエンジン周辺をむき出しにして点検した所、やはりその周辺とクランクケース側のオイルシールからも漏れが見られました。
こりゃエンジン腰上ほぼ全バラ的なやつか…なかなか大変な作業になりそうです。
そして大変な作業は費用も大変なことになる、それが世の流れ!
作業としては腰上バラバラ状態にしないとなので工賃が結構かかることになりそうです。
しかし買い替えること思ったら、安いかもなあ…でも距離が4万km超えとそこそこ走ってる、
私がオーナーだったら修理しようか買い換えようかって悩んじゃいそう。
なのでオーナー様にお伝えしたところちょっと考える時間下さいって言われた時、ですよねー悩みますよねーってシンパシー感じました^^;
数日お返事待ちした結果、修理GOサインを頂きました。
早速部品を発注!そして到着までの間に分解作業します。
今回は漏れの主犯であるシリンダーガスケットだけでなく満遍なくヤレてるであろうと思われるガスケットを一緒に換える予定。
何故ならこういう作業は部品代より工賃のがよっぽどかかるし、エンジンを上から開けた時点でガスケットが破れたり欠けたりするのでもう仕方ないのです。
結局ヘッドカバー・ヘッド・シリンダーヘッドそしてクランクシャフトのオイルシールやクランクケースカバーガスケットも交換です。
こんだけ換えるとなったらもうエンジンは車体から降ろした方がいいってことで車体からエンジン下してさらに分解。
何度も言うているのでもうわかる方は分かると思うのですが、このオイル漏れ修理作業で何が一番大変で時間かかるかっていうたら、エンジンをバラしたり下ろしたりする作業ではなく、分解した部分の断面に残ったガスケット(パッキン)の残りカスを綺麗に除去する作業です。
ちゃんと取っておかないと新しいガスケット敷けないし隙間できちゃう。雑に作業して断面傷入れたらそこからオイル漏れてしまうかもだし。
そんなですっごい気を遣う作業なんです!これに7割8割時間取られます。
までも部品がまだ来ないので部品待ちしてる今のうちに丁寧に作業して、部品が入ってきたらいざ交換&組付けしていこうと思います。おしまい。