シグナスXのオーナー様からエンジンがかからないとご相談を受けました。
調べたらフュエルポンプの動作不良が原因と判明。
そしてポンプはリコール対象！
すぐに対策部品（メーカー補償対応なので無料）を取り寄せ、到着したので早速作業します。
このフュエルポンプの動作不良って夏に多いんですよね。
原因はポンプを構成している部品の一部が品質不良のため熱で膨張し、ポンプが動作しなくなるとかなんかなんかそんなんよな～とつぶやきながらこの文章書いてたら、ガソリンを送るインペラのシャフトに取り付けられているシールやーと店長に言われました。だそうです！
ちなみにこのシグナスさんはご購入されて何年も経っているそうですが、それでも補償（リコール）対象となります。
お客様はもう買ってずいぶん経つし補償とか無いんじゃないかなーって仰ってたんですけど、いやいや大丈夫です！…って偉そうにいうたけど、実際補償してくれるのヤマハさんですがｗ
ヤマハさんのこういう対応ってほんと手厚くて素晴らしいなあと思います＼(^o^)／
さておきポンプ交換の作業ですが、シグナスはタンクキャップの位置が特殊なためポンプ交換時ちょいと手間がかかります。
フュエルポンプはタンクに取り付けられているんで、外す際ガソリンを若干抜くのが普通なんですが、シグナスの場合タンクキャップから下の通路にもガソリンが貯められる形状なのでガソリン満タンの場合は通路部分のガソリンをまず抜かないといけないのです。
通路部分ってのは↑青い線で描いてるあたり。
タンク自体はステップの下にあるので、油面がタンクより下になるまでしゅぽしゅぽガソリン抜きます。
ガソリン抜き終わったら今度はフュエルタンクを摘出するべく外装を剥がしていきます。
上にも書いた通りタンクはステップの下にあるのでステップを外さないとなのですが、それには後ろ半分丸裸にする必要があります。
そうしてやっと姿が見えたタンクから、作業に差支えない程度にガソリンを抜いて、それからポンプを外すのだとか。
あー横で見聞きしてるだけでなんか、ﾒﾝﾄﾞｲな！！でもこの大変な作業工程の代金全部メーカーが持ってくれるからまあいいかー。
そんなこんなで新しいポンプに交換したらすっとエンジンかかるようになりましたのでオーナー様にご連絡しお返しすることができました。
さて、リコール作業が終わったのでニュースギヤに戻りまして。
エンジンが組み終わりました。早速エンジンをかけてみます。
すると…
かかりました！エンジン音に異音もないです！！
けど。けど…なんか、ふがふがていうか、アイドリング安定しない。
んんーーー何だーー？？＞＜
再度各所調査しました。すると、どうもレギュレターが怪しいと判明。
エンジン始動させつつ電圧測ると、返ってくる電圧が正常値よりも低い。
暑いからレギュレターも逝っちゃったかな…レギュレターも何気に熱に弱いんですよね。
ということでレギュレターをオーダーすることにしました。
ううーん、なかなか一筋縄ではいかないなこのギヤ(;'∀')
修理完了が遠いぜ…続く。
