POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

チーズおろし金と15年熟成

 今日は朝イチにCL500のお客様がご来店されました。

 昨日シートのあんこ抜きができるかお問合せ頂いていた方です。
 足つきが悪いのでそれを改善したいとのこと。

 あんこ抜きならこの↓いつぞに100均で買ったチーズおろし金が久々活躍するな~(・∀・)

 これがえ~感じにウレタンを削ることができるんで重宝しています^^
 ということでこちらを使い早速作業取り掛かります。

 まずどのあたりが当たってるのかやどう削りたいのかをヒアリング。
 それからシートを取り外し、シートの皮をめくり、そして不要であろう部分をチーズおろし金で削っていきます。

 この車両最近新車で買われたばかりらしく、シートも勿論新しく綺麗な状態。なのにこんなレザーめくったりウレタン削ったりとまあ背徳的な作業!とか言いながら店長結構ザクザク削っていってますがw

 ある程度削ってから一度オーナー様に跨ってみて頂きました。
 すると加工前よりもだいぶ足つきが良くなったとのこと、しかしまだ内ももにウレタンが当たる感じがするよう。
 当たるとご申告のあった箇所あたりをウレタンに直接鉛筆でマークつけてから再び削っていきます。

 段々背徳感も薄れてきたか、さらに豪快に削ってます。
 そして削りカスはまるでパルメザンチーズ?ボロネーゼにかけたら美味しそうな見た目ですが体に悪いから食べちゃダメw

 さておきそこそこ削ってみてから再びオーナー様に跨って頂きました、すると先ほど気になっていた部分がそぎ落とされてかなり足つきが改善されたとお喜び頂けました~^^

 ということでシート加工うまくいったようなので、剥がしていたシートレザーを元通りに張り直します。

 ウレタンをだいぶ削いだのでシート自体の厚みが変わってもうていますが、シワ出ないよう四方にしっかりテンションをかけつつエアタッカーで留めていきます。

 そして元通りにレザーを張れたらシートを車体に取り付け、最終の状態確認してもらうため再びオーナー様に跨って頂きました。

 削ったせいで座りにくくなったとか硬くなったとかいうこともなく、やはり足つきは改善されているとのことです。
 これで停止時の押し引きや渋滞時ちょこちょこ~っと移動するときなどはかなり楽になるんではないかと思いますし、ふいにバランス崩したときなどとっさの時も足で踏ん張りやすいと思います♪

 ただ、このCLのシート、車体についてるウレタン自体がかなり硬いし弾力があまりないのであんこ抜きするせん関係なく長距離はお尻痛くなりそうだなあーと言うてたんですが、そこはオーナー様もう気合いで頑張るとのことでしたwww


 さてCLのシート加工も無事済み満足~♪
 あとは…もう世間はお盆モードだし暇だろうなー、と思っておりましたら新たな修理車が飛び込んできました。

 それが、こちら↓の原付。レッツ2です。

 ずいぶん長く乗っていなかったらしく、エンジンがかからないということでお持ち込みくださいました。

 実際どれくらい乗ってなかったのかと伺ったら、なんと15年!長期熟成させましたなあ~^^;

 先日も長期放置の2ストビーノを修理しましたが、あれはタイムスリップしたかのように状態が良かったですが、こちらのレッツはビーノとは違い、ぱっと見た感じ相応の経年劣化してる感じです。
 再び乗ろうとまずご自身でどうにかされようと努力されたようでガソリンやオイルを補充したりバッテリーを換えてみたりしたけどダメだったとの事です。

 これねえ、今のインジェクション車だったら上の処置でエンジンかかってくれたのかも。
 しかしレッツはキャブ車なのでバッテリーやガソリン換えただけじゃだめでしょうねえ…。

 ガソリンは保管環境やどんだけ空気に触れた状態で保管されているかにもよりますが早くて半年で変質もしくは固化してしまいます。
 その場合キャブ車はキャブレターばらして掃除しないと直らないので、キャブを弄ることができない場合は下手に触る前にバイクショップに相談された方が無駄出なくていいかもしれません~^^;

 さてレッツですが、これから修理見積をしていきます。
 もう部品問屋さんが休み入ってしまっているので実際に修理できるのは来週以降になりますし、その間に見積あげておいて修理するかどうかオーナー様にご判断頂けたらなあと思います。続く。