大きいバイクの仕事は落ち着いてるけど、今原付修理のオーダーが連続が入っているパワステです。
ご依頼頂けるのはめちゃくちゃありがたいので、とりあえず今頂戴しているオーダーをこつこつこなしています。
さて。
店長が先日仕上がった新聞屋さん号をトラックに積み込み、お届け。
そして仕上がった車両を向こうで下ろし、空いた荷台におかわり修理の車両を乗せて帰ってきました。
こちらも先日のギヤ同様エンジンがかからんのだとか。
ただ、始動を試みると圧縮がないので、こちらの方がより深刻そうです。
走行距離が6万超えていることもあり、もしかするとピストンかリングに異常が起きているのかもしれないとのこと。
これはまたエンジン開けないといけないかもしれない…また時間かかりそう。
今新聞屋さんは配達車両の台数に余裕があるらしいと聞いているので、ちょーっと作業を後にさせてもらおう。
他の預かり修理車のうち、すぐに決着つきそうなもの、そして先に入庫しているものからやろうと思います。
手を付ける順番考えて、順序良く消化していかないと、もうアレだ…^^;
ということで長期放置による不具合らしい、ジャズに着手。
キャブを取り外すと、ちょっと臭います。
腐ったガソリンのにおいです。
分解してキャブクリーナーに漬け込んで、お掃除しました。
綺麗になったキャブを元通り組みなおしたらエンジンかけてみます。
すると…
エンジン掛けたら、マフラーから結構な量の、茶色い水が噴射!
どうもサイレンサー&エキパイに雨水などが混入していたようです。
すぐにマフラーを車体から取り外し中に溜まっていた水を排出しましたが、じゃーってそこそこ出てきましたよ~!
出せるだけ出した後、再びエンジン始動を試みたところエンジンかかりました♪
しかしエキパイちょっと心配かな。
ただでさえエンジンから出てくる高温の排気が通る為錆が出やすいところなのに、水が溜まってたということでさらに錆を呼びそうです。
今後マフラー内に水が入らないように置き場所気を付けるか、マフラー付近に水がかからないよう対策をしていただいた方がいいと思われます。
ともあれこれでジャズの修理完了!
さあ、次は…先日常連様からお預かりした、エンジンからかすかに異音がしているJOGに着手。
店長がピストンの打音っぽいのがすると言うた時私も居合わせてたんですけど、正直私には異音がわからなかった。
クランクベアリング逝ってる時みたいなモーター音ぽいのならすぐ分かるんですけど、スカート打音の聞き分けは前から苦手で…。
で、本当にピストンに異常出てるのかエンジン分解していきます。
分解作業が進み、ピストンが摘出されました。
手に取りじっくり観察↓してみると、リングのはまっている溝が広がっている部分があるような??
ピストンスカートに吹き抜けたっぽい汚れが見られるので、リングもすり減ってるか、張力が落ちているかもしれないなあ。
そんなことを思いながら観察していたら店長に、破片挟まってるねんーと指さされたのでそこを見たら、ピストンリングの収まる溝に幅3㎜弱ほどの金属片が挟まっていました。
多分リングの端が破損したものがうまいことリング溝に挟まったようですが、本当キレイに挟まってるなあ!
上の写真は見やすいよう拡大してますが、実際はすっごい小さな破片です。
そして周辺と色も似てるから言われないとなかなか分からんです。
でもこの破片がうまいことはまってくれたお陰でシリンダー側には傷らしい傷はありませんでした。
そしてオーナー様いわく出力の低下はあったらしいですが、だとしてもエンジン開けるまで走れていたんですから本当にラッキーだったと思います。
ただ、修理するとなるとそこそこのご費用かかります。
今の走行距離(5万超え)ということを考えると今後他の部分も故障のリスクが高まってくる頃合いなので、もう直さずに買い換えるという選択肢もアリと思われますが、ここはオーナー様に連絡しご判断頂くことに。
ところでこの4~5日の間にこのJOG系のエンジン何回開けた…5台くらいか?
一日一台ペースって感じで開けているような。
そして店長に異変が起きてきました。
似たような作業が繰り返し繰り返し…直しても発生してくるので心が疲れてきたみたいで、またJOGエンジンっ!ハ--!て変な音出たwww
でもそんな時でも私はこうして日記を書くくらいしかできんのだ、すまないな…頑張れ!と心の中で思いつつ、作業を見ながら薄ら笑いを浮かべております。おしまい。