POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

ニュースギヤリフレッシュ作業大詰め

 昨日まであれこれしていましたゼファーは無事オーナー様にお返しすることができました、なので今日は並行して作業してたニュースギヤに話を戻します。

 先日腰上を63㏄ボアアップKIT組んでヘッドも組めたのでエンジンかかる状態になりました、てことでこの時点で一度試乗。

 すると、KIT組み換え前よりも若干登坂性能は上がったかな?って感じです。
 ここからさらに煮詰めるべく今から駆動系の部品を交換していきます。

 一度クランクケース開けたとき削りカスがだいぶ出ていたのでベルトを新品にするのは確定ですが、さらにウエイトローラーの数を半分に減らして変速タイミングをずらしつつ、トルクカムを社外品に交換しました。

 ちなみにスクーターでウエイトローラをあれこれっていうのはミッション車でいうたらドライブ(フロント)スプロケット側を、そしてトルクカムはドリブン(リア)スプロケット側弄る感じ、そしてその間をチェーンのようにぐるぐる回っているのがドライブベルトと言うたら分かりやすいでしょうか。 

 うーん、我ながらめちゃくちゃ雑い説明だったなあ…てことで図↑もつけときますのでこれでお察しくださいw

 ボアアップしたら全体的にきれいにパワーアップ!となってくれたらいいんですが、実際はというと駆動部分も手入れしてあげないと低速の出足がまったりしちゃって、ナンかこれ逆に遅いヤン?って感じになってしまうそうです。


 さておき駆動系の調整が終わったら次は燃料系の調整。
 FIの燃料噴射量を調整するコントローラーを車体に接続しノーマルよりかなり燃料噴射量を濃いめにリセッティング。

 そして再び試乗したところ、さらに登坂性能がアップしパワフルな感じになりました^^


  
 これでいいんではないでしょうか!ってことで外装部品とかまだ外してるところちゃんと組んだらお返ししようと思います。

 ところで今回この車両はエンジンが焼き付いていたわけではないのですがシリンダーとピストンを交換しました。
 その理由は登坂性能UPを見込んでっていうものでしたが、実は走行距離が7万㎞近かったからということもあります。

 ギヤ、いやJOG系のエンジンって、どんだけちゃんとオイル交換しててもピストンやピストンリングがアカンくなるときがあります。
 それがだいたい6万㎞超えたくらいで起きます、このあたりが耐久性の限界のようです。

 今回リフレッシュした車両も走行7万㎞超えってことで言うてる間にアカンくなるだろう~ならばノーマルにちょっと費用追加してボアアップいって坂登らせよか~、っていう合理的なアレだったわけです。

 ということで4ストJOG系の原付にお乗りの方、6万超えたらエンジンご臨終になるときが近いかもです。
 エンジンの回転上げたらカチカチ音がするようなら本格的にヤバイですよ~。自分のJOGは大丈夫か?ってご心配でしたらお声掛け頂ければ点検させて頂きます。どうぞ気軽にご相談ください。


 はー気づいたらめちゃ長文になっちゃいました。
 そろそろ片付けて家で巻き寿司食べます。
 てことでまた明日~ノシ