http://motor.geocities.jp/takupower_sta/photo/diskg1.jpg
バイクの健全な状態はちゃんと『動く・曲がる・止まる』ですよネ。まあ当たり前のことですが、だからこそとっても大事なこと。
特に大事なのは『止まる』。動くのに止まらないってのはとっても危険な状態だし、下手したら命に関わることがあるかもしれないですもの。
『動かない』故障は怪我することはない(バイクが動かないのは確かに困りますし修理にとっても費用がかかる場合もあるけど)ですからね~。
写真のブレーキ部品はそらもう恐ろしい状態になっていた車輌から外したものですが、ブレーキのメンテを怠ったらこんなになるというのをお客さんに分かってもらう為捨てずに置いてあります。
バイクに関して耳だけ年間になってしまって実際どシロートな私がこのブレーキディスクを見た時はさすがに『…危ないヤロ~これゎぁ!』と思ったくらい、激しい状態でした。
※ここで万が一ディスクブレーキの仕組みを知らない方がいたらアレなので簡単に説明しますと、ホイールにはブレーキディスクという円盤がくっついていまして、ブレーキをかけるとブレーキパッドがブレーキディスクをぎゅっと挟み、結果ホイール(タイヤ)の回転を止め、車体が止まるという感じです♪
さてこの危険なブレーキディスク、まるで丸ノコの刃のように鋭利!厚みは1ミリ弱…多分普通の状態なら厚みは3ミリほどあるはず。
なんでこんなになるかってってぇ~と、ブレーキパッドを交換しないで乗り続けていたから。
ブレーキパッドはブレーキをかけると少しずつライニング(ブレーキ材)が減っていき、ライニングが1ミリより薄くなったら交換時期。なのに交換しないでいたのでライニングの下にある土台(鉄板)が当たり、結果ディスクが刃物のように薄く削れてしまったわけです。(ちなみにこんな状態ですとブレーキ効かないはずなんですが…人の順応性ってコワイーー;)
さらにこのまま乗り続けていたら薄くなりすぎたディスクが何かの拍子にひん曲がったり割れたりしてパッド等に引っかかりフロントがロック(走行中に起きたらバイクはつんのめって前転・乗ってる人は放り出されるなぁ…)、大怪我してたでしょうね…あーコワ。
ちなみにパッドの交換を怠りブレーキディスクがパッドの土台に当たってしまった時って大概ディスク表面が凹凸に(もしくは斜めに)削れてしまってます。ここでパッドだけ新しいものに交換してもパッドとうまく当たり合わないので制動力がイマイチだったり、ブレーキをかけるたびキキーっと鳴きます。だから削れが酷い時は今回のようにディスクも交換しないとダメなんです…ブレーキディスク交換は高くつきますよ~\\
ブレーキの減り具合は目視でチェックできます(キャリパーの隙間を覗くとか、ブレーキフルードの減り具合見るとか)のでたまに見てやってくださいね^^