FZ250フェーザーエンジンオーバーホールの道
えー実は昨日までいろいろ忙しくて書いてなかったんですが、でも入荷してたんです。
FZ250の代替シリンダー!
うーむ色が違う~^^;;
FZ250本来のシリンダーはもう廃盤になってるから、FZR250のシリン
ダーを手配したんです。仕方なしです。
しかし、入ってきたシリンダーを見ると1HXの刻印があるぢゃないか!
ノギスで各所測ってみたら…なんだ!ボアも厚みも、一緒やんw
さすが、同系エンジン!!
部品番号が違っていたのは、外見の塗装色が違うからかな。それ以外はほんと一緒っぽい^^
なのに。
なのにさ。
どうしてピストンの高さとかちがうことになっちゃってんだよ~おかしいぢゃないかーノ口<、
店長に聞いてみると、FZとFZRではコンロッドの長さ・ピストンのピンハイトが違うんですって。
そうかFZRはFZよりコンロッドが長い分ピストンのピンハイトが上にあるんだ。
結果シリンダ容積自体には変わりはないんですが…。
ぬー!なんでや!そんなとこいぢらんで、ええっちゅねんんん><
腰下は一緒だと思ってたのに~~orz
もしFZと全く同じ形状のFZRシリンダーを使って、ピンハイトが上にあるピストンを、
FZRより長さの短いFZ250コンロッドにつけて使うとどうなるか。わかります?
ピストンが圧縮上死点に来たとき本来の状態より圧縮しきれてない状態になるんですよね><
(右の画像☆まとめ図解☆参照)
ならどうするかったら…コンロッドもFZRのものに変えてあげりゃいいんですが
コンロッド変える=クランク抜かんならん=腰下割ることに…もうそしたらどえらい騒ぎですよもー><
だから現状で高さが低い圧縮上死点でも圧縮圧力を確保できるようにするために、シリンダーをスライスしちゃいます!
スライスっていっても手でぎーこぎーこ切るとかヤスリでがしがしなんてわけにはいきません^^;
燃焼室ってのはみなさんご存知のとおり気密性を確保しないといけないもの。
髪の毛ほどの縦傷が入るだけで圧縮漏れを起こしてしまいます。
つまり0.1ミリも狂うことが許されないのです(´・ω・`)
ですからここは機械で正確にスライスしてくれる業者さんに外注することにします。
シリンダーをスライスするだなんてくっそめんどくさいと思うでしょうが…色々考えた結果これが
一番確実っぽかったんだもん!しょうがないんだもん!><
…とりあえずは業者さんにシリンダー送りまーす^^;
【めもめも・廃盤パーツについて】
FZ250シリンダー : FZR250シリンダーで代用(塗装色以外は同じもの)
FZ250ピストン : FZR250ピストンを代用も高さが低い(このまま使用しても適正な圧縮確保できない)
FZ250ピストンリング : オイルリングのみFZ250ピストンに取り付け不能…
もしリングが適合していたなら今車両についてるFZ250ピストンを
WPC処理するなどして再利用という手もあったと思うが…無念orz
この修理まだまだ長~く向き合わねばならんですのでとりあえず今日はここまで^^