ある御客様からスクーターの後輪がロックした状態で動かせないので引き上げに来て欲しいとのご連絡が。
そして引き上げてきました。
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こういう時一番多いのは ドライブベルトが切れたと一緒に駆動系に噛み込んでしまった っていうのかな。
もしくはベルトが切れた時に中の部品を破損させてしまったとか。
一番最悪なのは、ドライブベルトの回転をリアホイールに伝えているギアが崩壊っていうパティーンですが…
最悪かつこれまあ珍しくなく起きる現象です^^;
分解前状態での初見は、残念ながら一番最悪のやつっぽいなあーって感じ…。
なんでかって言うと、リアがガッチガチにロックしてて車両引きずらないと動かせられないんですものー><;
ギヤ自体があかんくなってホイールをロックさせてるのではないかなあ。
このような故障を起こす原因として一番はギヤボックス内に入っているギヤオイルの定期交換を
怠ったことが挙げられます。
特に新車からおろしてすぐの1000㎞ほどは慣らし期間なのですが、慣らしが終わった後のギヤオイル交換を
サボるとまーてきめんギヤはだめになります。
ギヤの破損はそうそう起きません。なのでこれだけ忘れずやっときゃヤマハ車はエンジンがタフですから
長く使って頂けます。
長持ちさせるには適正なメンテナンス次第ってことですねえ。
さて、預かったスクーターに戻りますが、故障内容を推測で決めるわけにもいかんので駆動系を分解して
中がどうなってるか見ていこうと思います、
ギヤはどうにかなってるだろうという予測なのでももう先にギヤオイルを抜いてしまいます。
そしてクランクケースをオープン!
すると、ケース内で固定されてる状態のはずのクラッチが…
Oh。ケースと一緒にずるんっと外れて出てきちゃった。
矢印の先あたりのスプラインもしくはスプラインを受けてる側のギヤそれとも両方かな?とにかくこのあたり
崩壊したんでしょうねえ…高額修理コース確定!><
でも高額修理するのもなあ、この車両生産終了になってもう10年以上経ってるし、状態的にもかなり
使い込まれてるし、車両自体貰い物ってことだし。
とりあえず修理にかかるであろう価格等事実を伝えて、その後のことは御客様に決めてもらうかー^^;