こないだから手がけているTWの修理が難航して店長しょっちゅうため息ついてます。
CDI換えたらすっきり行くかと思ったら若干よくなったけど症状は残りすっきりとはいかなかったから。
はぁー。
つい一緒にため息ついちゃう。
こういう時、私は修理出来ないんで見てるだけではありますが、難航して悩んでる姿をずっと見てるんで
やっぱり私も落ち込んでしまいます…。
何か私にできることないかしら。うーん。
あっ、そうや
なあなあ、タンクキャップ詰まってるとかさ。
うんーキャップはもう掃除したー
そっか…
んじゃあさ、キャブのフロートとか。
オーバーホールしたときに点検調整したー
んーそうやんなあ…エート…
そんなやり取りの後、店長は私が外出してる間にヤマハの代理店長くやってるお店何件かに今回の事
相談したそうです。
なんや。代理店以上に私が言えることなんてないやんw相談するならはよ言ってやハズカシイ(/∀\)
で、店長が代理店に聞いた話に移りますが…。
各所から色々聞いてみたら年数の経ったTWは今回のような点火トラブルが起きることがやはりあるそうです。
しかし原因が色々あって、場合によってはイマイチわからずじまいだったりものすごく費用がかかったりする
こともあるとのこと…。
なんでこんなすっきりしない話になるのかというとこのTWが皆さんご存知の通り20年ほど前にあるドラマを
きっかけに若者の間でカスタムベースとして大人気になった車種であるという事が絡んできます。
当時TWがどうしてベース車両になったのか。
それはトレールにしてはファットなタイヤを装着しつつも足つきのよさと持ち味の低速トルクで悪路も
ワイルドに攻めれちゃう所 と言いたいところですが、一番は 車体価格が比較的お手頃だったから
ではないでしょうか。
当時の車体定価が30万のTWだからこそ、新車にさらにスイングアームを延長するいわゆる
ロンスイ を施したり、ヘッドライトやメーター周りを取っ払って社外品に換えたり、タンクを塗り替えたりの
コンプリート車でも若者の手に届く価格に収めれたかと思います。
そして実際、カスタム車は爆発的に売れました。
当時の物価が今よりめっちゃ低かったというわけではないですよ、そりゃ今より低いことは低いでしょけど。
同時期に販売されていた50ccミッションのYB-1は18万だったし、XJR400Rは60万していました。
他車種の価格を前提にTWの価格を考えると、TWが豪華でしっかり作り込まれた物 というのよりは
オンオフ両方で楽しめる軽やかさと扱いやすさというのが売りのお手頃バイクであったかと思います。
つまりーーー。
んーTWだけがわるいわけではないんだけどーーー。メーカーが悪いとも思わないしー。
なんていうか、表現が難しいですけど…。
何十年もじっくり乗り続けるような堅牢さは備えていない、はじめからそういう想定で作られていない車両
だったと思うんですよねTW,って。
そして流行りのTWお決まりカスタムは正直言って車両のバランスを崩し車両の寿命を短くするものでした
よね。
電気系が弄りたおされている事も多かったため点火の不具合が起きても何が原因かイマイチ
分からないなんて事例が多かったのではないでしょうか。
そして大多数がカスタムをされていた車両というのも曲者なんですよおおおお!
もしかしたら車体固有のウイークポイントが明確にあるのかもしれないけど、それ以前にカスタム車は早々に
潰れてしまっているし、まともな(どノーマル)状態で使われて生き残ってるものも数少ないんですよねきっと。
その為か、普通に使って故障した時のトラブルシューティングが確立されておらず、データも少なすぎるのでケースバイケースで当たらないといけない状態になっている とヤマハ代理店の方も言うていました。
で。
長々書きましたが、今回のTW修理の結末を言いますと、スッキリ直すことは出来ませんでした。
敗北です><
お返しする前に今までした修理内容を以下のような書式に起こし、オーナー様に一つ一つ説明しました。
これだけやって元の症状はかなり改善したもののスッキリなおらずで、さらに今以上にしようとすると
もっと費用がかかったり、時間がかかるかもしれない。
TWにそこまで投じてしまうのが果たして現実的なのか。
オーナー様が学生であること、TWに特別愛着があるというわけではなくさらに来年には就職されるので
バイクを使う頻度が下がるであろうということを踏まえるとこのあたりで妥協するというのが良いのでは
ないかという判断をしました。
正直店長は全然スッキリしてなくて、敗北感でムギーーーってなっていますが^^;;;;;
紹介くださったDのマスターにも紹介してもらったのにちゃんと直せず申し訳ないと思っているかと。
とにかく今回完全に直せていないので部品代のみのご請求とし、キャブの清掃も含め工賃は一切
頂かない形でお詫びをしつつオーナー様にお返ししました。
とまあ微妙な感じではありますがとりあえずTW修理の出口に到着
一つ救いだったのはオーナー様がお若いにもかかわらず、内容を説明しつつ部品代だけ払って下さいと
言ったら そんなの悪いですややこしい車体をお願いしたのこちらなのに申し訳ないです と言ってくださった事。
真面目に取り組んだことをわかって頂けたのかなあと思うとそれだけで気持ちは晴れるし嬉しくなりますね!
明日も頑張ろう。…あ、明日休みだったw
明後日から気持ちを切り替えてがんばるぞーーー!