POWER STATION STAFFのつれづれ日記

2006年2月にOPENした高槻市別所交差点にあるオートバイショップの修理レポ・日常あれこれ・看板猫のことなど他愛もない話。

10年熟成

 今朝、ご依頼がありカブラの不動車を引き取ってきました。

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 気に入って買ったものの乗れず、でも思い入れがあるので手放すことも出来ずで気づけば
10年寝かせてしまったそうです。
 なんとなく処分する踏ん切りがつかなかったけど、先日の地震で不要なものは置いていてなんぞあったらと
思い、ついに処分に踏み切ったそうです。

 どこかが壊れて使わなくなったわけではないので、洗車をしたら結構綺麗^^

 カブのエンジンはタフだし走行距離も浅いので、エンジンかかるようにしたらまだまだ
使えるんじゃないかなあ?

 ただし、10年熟成されてるのでまず劣化した燃料をどうこうしないとだろうけど。
 これがウイスキーだったら、まあ素敵な代物なんだけどなーw
 今日本のウイスキーが国内だけでなく世界的に人気で長期熟成モノが品薄らしいですし。

 近所にサントリー山崎工場があるもんだからついウイスキーに思いを馳せてしまったわw


 話を戻して、まずカブラのキャブを開けます。
 10年経ってたら確実にキャブは腐ってるでしょう^^;
 いざオープン。

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 キャブは見事な琥珀色になっていた。

 なかなかキてますね。ここまでグロい色に腐れているのはそうお目にかかれないぞ。
 腐ったガソリンは食欲をなくすくらいの悪臭なのですが、ここまで行くと臭いの峠は超えきったようで
いうほど臭くなかったりします。近寄ったらほのかに臭いけどw

 ケミカルに漬け込んで洗浄し、ちょっときれいになりました。

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 写真ではなんか汚れ染み付いてるところもあるけど、さらに洗浄してもちょっと綺麗になりましたヨ^^;
 1年放置くらいならこのキャブ洗浄だけでエンジンはかかるんですが、お相手は長期熟成品。
 タンク内も多分ダメだろうなあ…と、あけてみた。
 
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 写真ではわかりにくいと思いますが…中は一面琥珀色のもので混沌としてますwwww
 タンクも洗浄だーーーー/(^o^)\

 こっちは臭いの峠を超えて間なしくらいの熟成度だったみたいで、タンク内を覗き込んで写真撮ったり
洗浄したりしてる間に胸ムカムカしてきましたorzおええ。
 胸悪さに耐えタンク内の混沌を取り除き、中をゆすいでから綺麗なガソリンを投入。

 すると…

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 エンジンかかったーーーやったね☆

 でもなんか…かろうじてエンジンかかってるって感じ。
 タンク→キャブにつないでるフューエルホース内部も半づまりなのかもしれない。
 もしそうならアイドリングさせてる間まわりに立ち込めてるクサガス臭も納得であります。

 この状態ではバイクとして信頼性が低い…燃料系以外のどこが劣化してるかわからんもん。
 引き取ってきた車両で程度のよいものはきっちり直して再販することもあるんですが、これは再販厳しそう。

 カブはいいバイクなのに。もったいない。
 やっぱりバイクは長いこと置いておきすぎるといかんですなあ…><;;

 思い入れでふんぎりつかない、わかります。
 普通のゴミと違ってバイクっておいそれと捨てるってできないから処分が億劫ってのもあるでしょうし。

 でも使われず朽ちていくほうがバイクがかわいそうです~。・゚・(ノД`)・゚・。

 こんな状態になってしまうと、誰かにまた使ってもらうっていうのも厳しくなってしまうし、もったいない。
 もう使わないのであれば思い切って処分しましょう。

 不要バイクの処分にお困りでしたら遠慮なくご相談下さいネ(´・ω・`)