先日入庫したブローバイが詰まったGEARの続き。
先日の話って何?ていう方の為にざっと説明しますと…
件のGEARはオイル交換の際に新しいオイルを注いでもなかなか落ちて行かない為何か異常が起きているのでは、と調べたところブローバイが乳化したオイルで詰まっていることが判明。
さらに冷却水を送るポンプ周辺のシールが抜け、冷却水が一部外に漏れていました。
どうやら今回エンジンオイルと冷却水が混ざりあい乳化し、それがブローバイという燃焼室の圧を抜くホースに詰まってしまったのです。
ブローバイから圧を抜くことができなくなると、新しいエンジンオイルを注いでもすぐ溢れかえってしまうだけでなく周辺の各ガスケットやシールに余計に圧がかかってシール抜けを促進してしまう事態…。
シールやガスケットが抜けたまま使い続けるとオイル・冷却水・混合気は漏れていきます。
冷却水は本来通るべきウォーターラインではなく、行ったらアカン燃焼室のほうに落ちていきエンジンオイルを希釈し潤滑不良を起こしますし、冷却水が減っていって冷却という本来の仕事を十分なさない、つまりどちらにしてもエンジンが焼ける原因となります。
オイルの漏れについては少量であれば問題ないですが、多量漏れて行けば容量不足で潤滑不良を起こしこちらも焼ける原因となります。
混合気については、燃焼室内の圧縮が低下しますのでエンジンがかかりにくなります。さらに抜けが進行するとエンジンが全くかからなくなります。
…ざっと説明どころかこないだよりもがっつり説明になってしまった/(^o^)\
とにかくブローバイのつまりを解消しつつも乳化(冷却水漏れ)が再び起きないようウォーターポンプ周辺のOリング交換・抜けかけているヘッドカバーのガスケット等を新しいものに換えます。
それと燃焼室が負圧になったせいでエアクリ側に吹き返しが起きてるっぽいのでエアクリーナーも清掃してフィルター交換をします。
丁度今エアクリーナーボックスを開けるところのようですが、どんだけ吹き返しきちゃってるんでしょうかね…てことでオープン。
開けたらオイルめちゃくちゃ溜まってました。
本来は空気の通り道っていうだけの部分なのでこんなオイル溜まったりしません。
なのに蓋開けただけでこんなオイル溜まってるんなら、この蓋の先はどんだけじゃびじゃびになってるかな。
恐る恐るエアフィルター外します…
この先どうなっちゃってるのか…ていうか外す前からもうフィルター自体かなりオイル吸ってるの分かるし変色して真っ黒だし、これじゃエアちゃんと通ってなかったんじゃない?っていう状態でしたが。
で、さらにフィルター外したらその先にはオイルが溜まってて…こぼれる~汗汗
でもってボックス周り汚いな!w
砂がいろんな汚れと絡まってこびりついて、かっちかちのクッキーみたいになってました。
あまりにど汚いしブローバイパイプを繋いでる部分の詰まりも除去しないといけないので、ボックス丸々全部車体から外してお掃除しました。
かなり頑固な汚れだった為しばしケミカルで漬け置きしてから汚れをふき取ったんですが…何かまだブローバイのパイプ繋ぐところ(〇で囲っている部分)にまだ汚れが残ってるぽい…。
ひつこくごしごししたりエアガンで汚れ吹き飛ばして汚れを取り去ることができました。
お掃除さえ終わったら後は組み立て!
新しいガスケットやらエアフィルター等部品交換しつつ元通り組んでいきます。
組みあがったら始動確認。
無事エンジン始動し吹け上がりも良好。問題なさそうです^^
ということでニュースGEAR修理完了~☆