昨日入ってきたTRXの交換作業も終わっちゃって、手持ちの仕事が落ち着いてしまったパワステです。
今んとこ販売予定の中古車両整備とかも無いし、さてどうしたものか~と思っていたら、別で修理依頼のご連絡が舞い込んできました。なんて素敵なタイミングだろう、ありがたいことです。
して、入ってきたご依頼ですが。
10年以上動かしていない2ストの原付を直してもらえないか?というものでした。
10年以上前…
2スト車…
2スト車自体、生産されなくなってから15年以上経ってるんだけども!
10年以上放置ってのもあれですね。なかなか壮絶なことになってそう…。
発掘された遺跡みたいというか、全体にきな粉まぶしたみたいな風になって金属部は錆びまくってメッキも緑青まみれとかになってんじゃなかろか。
車体見てないので想像の域は超えませんけど。
いうてどないな状態でも機械的に直すということ自体はできるかと思います。
ただ、コスト的に見合うんだろうかっていう心配がアレコレ。お金のかかる壊れ方してるかもですからね。
とりあえずは見積出して、その内容でご判断頂くことにします。
そんなで方針が決まり、いざ件の原付が入庫したのですが…。
見た瞬間フエッ?!って声でた\(^o^)/
いあだって、これ本当に10年以上放置?昨日もバリバリ走ってたって言われても違和感全然ないんですけどーーーー?ていう外観。(ちなみに入ってきてから一切汚れを拭き取ったり洗ったりしていません)
何ならタイムスリップしてきたん?と。
私20年前こちらとほぼ同年式のビーノに乗ってたから余計にそう思ってしまうw
そりゃよー見たら経年による錆とかはありますよ、でも全然綺麗で^^;;;
どうやらよっぽど保管環境がよかったんだろうなあ。
そして使用頻度も低かったんだろう、とメーターを見ると…
ワオ。4桁行ってませんでした。
不動期間はやはり長かったようで、ナンバーに貼り付けられた自賠責のステッカーが
14年前に切れとる~~!!!
さて、これだけ年数経っていると距離は走ってなくても見えないところで起きてる劣化が心配です。
バッテリーはまず換えないといけないのはアレとして、燃料系がさあどうなってるか。
キャブレターはまず詰まってるでしょうし、フューエルタンク、フューエルコック等の錆び・劣化・内部の汚れ詰まりなどが考えられます。
でも、そんくらいかな?高くつきそうなのって。
あと経年によって起きるであろう不具合としてゴム系パーツの硬化とかが気になります。
放置車両を久々動かすとこういう経年劣化してる部分に一気に負荷がかかり、ゴムの部品が割れたりなんか色々漏れたりていうのはよくある事なので、もし直すとしたら一緒に換えておくべきかと思います。
見積もりをある程度精度高い内容で作る為にもう少し各所分解して状態チェックしていこうと思います。
それにしてもこの車両見てたら20年前にタイムスリップしたような気分になるというか、20年前の当時を思い出して、私何してたかな…独身だったわ…と遠い目になっちゃうのでありました。おしまい。