いつもの新聞屋さんから電話があり、こないだ廃車してもらったギヤ、まだ残ってます~?って問い合わせが。
ああ、この車体↓のことですね。
まだ車両店内に保管してたので、サイドスタンド以外にもなんか欲しい部品ありましたん?と聞き返してみると、どうもある配達員さんが前からなんぞに突っ込んでヘッドライトや前カゴを破損させたので、廃車したほうのギヤから部品取りしたいとのことでした。
しかし、ライトやカゴだけで済みますかね、っていう不安が沸きます。
ニュースギヤって全体がそれなりのヘビーユーズに耐えられるように作られてるんです、例えば先に名前があがった前カゴですが、新聞ぎゅんぎゅんに詰めても耐えられるように結構がっしりな造りなんですよ。
それがナニしたってんでしょ。大丈夫かな。
もしかして一緒にフォークとか、ステムとか逝ってないやろか…見てないから何とも言えない。
まずその突撃号持ってきて貰えます?二台見比べていいとこ取りできそうならそうしましょうよ?とお伝え、そして件の車両をお持ち込み頂きました。
すると。
確かにヘッドライトは破損してましたがウインカーは意外と原型留めてるし、前かごもまあちょと歪んでるけど思ってたほどのアレじゃなかったです。
おっこれなら前回り無事かも…と思いましたがいやはやそんなに甘くなかった。
店長に見て貰ったらどうも突撃した衝撃でフレームが内側に入ってしまっていると判明しました。
若干ではありますが黄色い矢印方向にフレームが入っている為、グリーン矢印部分のクリアランスが本来よりも狭くなっていました。
フレームが曲がっているせいで本来は無いはずの外装の合わせ目にも不自然な隙間ができています。
この車体をお持ち込み頂いたお兄さんにその旨説明すると、確かに来るときなんか乗りにくいしステップ周辺なんか狭いなーって思ったとのこと。
この状態で重量物載せてのヘビーユーズは正直危険。
ならばフレームが死んでないほうを活かして健康な車両を一台寄せ集めで作れないかと言うてみたのですが、店長に却下されました。
今回突撃した車両はギヤ最終型、部品取り車FI初期型と微妙に型式が違うので、外装とかぱっと見一緒に見えるけど中身でマイチェンしてる部分がそこここにあるため、互換のない部品が散らばってるのがネックだそうです。
部品取り号はエンジンが焼けてるので、同型式だったら突撃号からエンジンだけ移植とかして復活できるんですけど、型違いだとメインハーネスなども移さないとなのでほぼ全バラしてのすっっごい大変な作業になるのだとか。
しかし突撃号は年式も新しいし走行距離も浅めだからこのまま廃棄はもったいないなぁ…さてどうしようか。
ここは色々案を提示した上でどうするかはオーナー様に最終決定して頂こう。
ということでしばらく回答頂くまでこのままお預かりすることにしました。
ということで今回もスマートにSDGS!とはいかなかった残念…おしまい。